FIFAワールドカップ26アジア最終予選・グループB第5節が14日に行われ、韓国代表は敵地でクウェート代表と対戦した。
11大会連続12回目の本大会出場を目指す韓国代表は、9月5日の最終予選初陣こそホームでパレスチナ代表と0−0で引き分けたが、以降はオマーン代表、ヨルダン代表、イラク代表相手に3連勝を飾り、現在グループBの首位に立っている。首位で最終予選を折り返したい今節は、ここまで3分1敗と未勝利が続くクウェート代表の本拠地に乗り込んだ。
試合は立ち上がりの10分に均衡が破れる。韓国代表は敵陣へ相手を押し込んだ状態のなか、最終ラインでボールを繋いで反撃の糸口を探ると、敵陣中央右寄りの位置でボールを受けたファン・インボムがアーリークロスを供給。これがボックス左の位置で待っていたオ・セフンの頭にピタリ。強烈なヘディングシュートを突き刺し、韓国代表が先手を取る。所属クラブのFC町田ゼルビアでも2024明治安田J1リーグで8ゴールを挙げているストライカーが、アジア最終予選で2試合連続ゴールを決めた。
続く19分には韓国代表の“エース”が大仕事。敵陣中央を華麗なパスワークで掻い潜ると、イ・ジェソンからのスルーパスに抜け出したソン・フンミンがボックス内で倒され、韓国代表にPKが与えられる。このPKをソン・フンミンがゴール左下に落ち着いて沈め、韓国代表が2点をリードして前半を終えた。
後半に入ると、クウェート代表が反撃を開始。自陣左サイドからボールを持ち運んだメシャリ・ガンナムが大外へ預けると、ボールを引き取ったユセフ・マジェドが中央へ切り込んで左足でクロスボールを送る。最後はボックス右で待っていたモハマッド・ダアムがワントラップから強烈な一撃を突き刺し、クウェート代表が1点を返した。
だが、韓国代表も1点差の時間を長くは続かせない。74分、敵陣へ押し込んだ状態でボールを繋ぎ、相手ブロックの隙を探ると、敵陣中央で顔を上げたファン・インボムが左足でスルーパスを通す。抜け出したペ・ジュンホが切り返しから右足でゴールネットを揺らし、再びリードを2点に広げた。
試合も終盤に差し掛かった85分にはクウェート代表がセットプレーからポスト直撃のシーンを作ったものの、これ以上スコアが動くことはなく、試合終了の笛が吹かれる。この結果、最終予選で4連勝を達成した韓国代表が、勝ち点を「13」に伸ばした。この後、2位のヨルダン代表と3位のイラク代表の“直接対決”が控えているが、同試合の結果を問わずに首位の座を守っている。一方で、クウェート代表は5試合を終えて未勝利と、本大会出場へ向けて黄信号が灯った。
次節は19日に行われ韓国代表は敵地でパレスチナ代表と、クウェート代表はホームでヨルダン代表と、それぞれ対戦する。
【スコア】
クウェート代表 1−3 韓国代表
【得点者】
0−1 10分 オ・セフン(韓国代表)
0−2 19分 ソン・フンミン(PK/韓国代表)
1−2 60分 モハマッド・ダアム(クウェート代表)
1−3 74分 ペ・ジュンホ(韓国代表)