ディープインパクト最終世代でG1は6勝!? ジャパンカップ参戦の“超大物”を深掘り

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2024年11月15日 11:49  netkeiba

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オーギュストロダン(撮影:高橋正和)
 東京競馬場で24日(日)に行われるジャパンカップ(3歳上・GI・芝2400m)。天皇賞(秋)でGI・4勝目を飾ったドウデュース、二冠牝馬のチェルヴィニアなどが出走を予定しているが、今年は外国馬も大物揃いで注目が集まっている。14日夜には、JRA海外競馬公式Xにてオーギュストロダン(Auguste Rodin、牡4、愛・A.オブライエン厩舎)の日本到着が報告された。ディープインパクト産駒最終世代で、これまで大舞台でも結果を残してきた同馬の走りを楽しみにしているファンは多いのではないだろうか。

 オーギュストロダンは父ディープインパクト、母ロードデンドロン、母の父Galileoの血統。日本国内に6頭、海外に6頭しかいない父のラストクロップのうち1頭。叔母のマジカル(Magical)はG1・7勝を挙げた名馬で、凱旋門賞や香港Cで日本馬の対戦もあることから、名前を記憶している人もいるだろう。ほかにも一族には欧州での活躍馬がズラリ。そんな名牝系と日本の歴史的種牡馬を配合して生まれた馬こそ、オーギュストロダンである。

 22年6月にデビューを迎え、翌月に初勝利をゲット。チャンピオンズジュベナイルS(英G2)、フューチュリティT(英G1)を連勝して、父にビッグタイトルを届けた。数少ない最終世代からG1馬が生まれただけでも奇跡だが、その活躍は序章にすぎなかった。3歳初戦の英2000ギニー(英G1)は12着に敗れ心配させたが、重馬場とマイルが合わなかったのか、12ハロンの良馬場で行われた英ダービー(英G1)と愛ダービー(愛G1)を連勝。「英&愛ダービーW制覇」は150年以上の歴史で、史上19頭目の大快挙となった。

 その後は古馬と対決。キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(英G1)では10着に敗れ、師も思わず首をかしげたが、アイリッシュチャンピオンS(愛G1)ですぐさま巻き返し、BCターフ(米G1)ではシャフリヤールとの日愛ディープ対決を制した。戦前は同レースでの引退も示唆されていたが、今年も現役続行。プリンスオブウェールズS(英G1)でG1・6勝目を挙げ、A.オブライエン師はG1通算400勝を飾った。前走の愛チャンピオンS(愛G1)では2着。勝ったエコノミクスにはクビ差およばなかったものの、日本のシンエンペラーには先着している。

 世界的な名伯楽A.オブライエン師はこれまでジャパンCに6頭を出走させ、17年アイダホの5着が最高。G1の勝利数をみてもオーギュストロダンが群を抜いており、これまでで一番の大物を送り込んできたといえる。実績、血統いずれの観点からも、上位争いに加わってもおかしくない。

 今回人気を背負うドウデュースの父はハーツクライ。思い出されるのは05年有馬記念であろう。圧倒的な人気を背負ったディープが、ハーツの後塵を拝した。そんな父同士のライバル対決も思い出される。これがラストランになる予定のオーギュストロダン。最後にどんなドラマが待ち受けているのか、世界中の競馬ファンが発走のときを心待ちにしている。

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