今週の土曜日は、東京競馬場で東京スポーツ杯2歳ステークス(GII・芝1800m)が行われます。
過去10年の東京スポーツ杯2歳Sでは、前走で1800m以下に出走していた馬が10勝2着6回3着9回と良績を残しています。
東京スポーツ杯2歳Sは暮れのGIや翌年のクラシックに向けた重要な一戦ですし、メンバーレベルも高くなります。当然、レースレベルが上がり道中のペースも速くなるので、前走で同距離か距離延長で挑んだ馬の方が、そのペースに対応しやすいのではないかと考えられます。
一方、前走で2000m以上だった馬は2着4回3着1回と苦戦し勝ち馬は出ていません。前走で東京スポーツ杯2歳Sよりも長い距離に使われていた馬については、道中のスピードの速さに戸惑い力を出し切れずにレースを終える馬が多いのでしょう。
今年の東京スポーツ杯2歳Sでも前走で同じ距離か延長ローテの馬に注目して、予想は組み立てていきたいところです。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走東京芝2000mに出走
[0-0-0-11]複勝率0%
該当馬:ニシノタンギー、レッドキングリー
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。
上位人気が予想されるレッドキングリーが該当しました。
前走2000m組が不振であるのは先に書いたとおりですが、その中でも東京2000mに出走していた馬については好走例がありませんでした。
前走から距離短縮の馬は道中の追走スピードが上がるため、それに戸惑い力を出し切れていないケースがあります。特に東京は直線が長く最後まで余力を残しておきたいため、道中はスピードが上がらず、速い流れを経験しづらい舞台と言えます。そのため、前走で東京2000mを使われている馬は苦戦していると考えられます。
レッドキングリーは前走で東京2000mに出走。新馬戦ということもあり1000m通過63秒2のスローペースで上がりの競馬となっています。また、前走は3ハロン目から6ハロン目までのラップは全て12秒台後半とかなり緩くなっています。
今回は高い素質や能力を持った馬が出走してきますので、前走のような緩い流れになるとは考えにくいですし、前走との追走スピードの違いに戸惑い、本来の力を出し切れずにレースを終えるシーンは十分に考えられます。
配当的にも上位人気が有力で妙味は薄いですし、少しでも高い配当を狙うのであれば本馬を軽視することも頭に入れながら予想を組み立てるのもひとつの策になるのではないでしょうか。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。