逆転王者を狙うクラフト・バンブーが総合ポール。新加入オリベイラが圧巻のトップタイム【S耐第7戦予選レポート】

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2024年11月16日 20:30  AUTOSPORT web

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2024スーパー耐久第7戦富士 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3(リー・ジェフリー/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/オジェイダ・ジェイデン)
 11月16日、静岡県の富士スピードウェイでENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONEのシーズン最終戦となる第7戦『S耐ファイナル富士』の公式予選が行われた。総合ポールポジションはST-Xクラスの33号車Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3(リー・ジェフリー/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/オジェイダ・ジェイデン)が獲得している。

 いよいよ迎えたスーパー耐久最終戦富士。今回は全9クラスに計65台もの車両がエントリーを行い、前戦で王者決定済みのST-Zを除く各クラスで今季のシリーズチャンピオンが決まる4時間レースを戦う。レースウイークは金曜日が霧で午後の走行がキャンセルとなってしまったが、迎えた土曜予選日は曇りのドライコンディションで公式予選が始まった。

 13時20分の予選開始時の気温は18度と、この時期の富士としてはやや温かいコンディション。まずAドライバーからスタートした予選は、総合ポールポジションを争うST-Xクラスではランキング3位から逆転王者を狙う1号車中升 ROOKIE AMGの鵜飼龍太がトップタイムを記録した。ランキング2位の33号車Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3のリー・ジェフリーが2番手、81号車DAISHIN GT-R GT3の今田信宏が3番手に続いた。

 続くBドライバー予選で速さをみせたのは33号車クラフト・バンブーに加わったジョアオ・パオロ・デ・オリベイラで、場所によって雨粒が落ちるなか唯一の38秒台となる1分38秒638の最速タイムをマーク。2番手の81号車DAISHIN藤波清斗を0.669秒引き離し、1号車中升 ROOKIEはジュリアーノ・アレジが1分39秒862で4番手となったため、合算で33号車クラフト・バンブーが2戦連続のポールポジションを獲得した。

 ST-Zクラスは、大塚隆一郎と富田竜一郎がドライブした26号車raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4が3分34秒213の合算タイムでクラスポールを獲得。2番手にはREVISION AMG GT4、3番手にはNANIWA DENSO TEAM IMPUL Zが続いている。このST-Zはすでに前戦で埼玉 GB GR Supra GT4のチャンピオンが決定済みだが、僅差の予選ということで、決勝でも白熱のレースが繰り広げられるはず。

 今回は4台が参戦するST-TCRクラスは、M&K Racing同士の争いを制した98号車Racer ホンダカーズ桶川 CIVICがKIZUNAとリ・ジョンウの手によってクラスポールに輝いている。ST-1クラスはシンティアム アップル KTMの1台のみとなるものの、総合6番手に入る速さを披露した。

 ST-2クラスは6号車新菱オートDXL夢住まい館EVO10がポールポジションを決め、第2戦富士24時間からの続く連続ポールポジション記録を6回に伸ばすことに成功している。こちらも僅差の予選となったST-3クラスは15号車岡部自動車Z34が最速となるも、0.142秒差で38号車TRACYSPORTS with DELTA RC350 TWSが2番手に続いた。

 ST-4クラスはAドライバー予選で66号車odula TONE MOTUL ROADSTER RFがクラストップタイムを記録したが、合算では41号車エアバスターWINMAX GR86 EXEDYが上回りクラスポールを獲得。15台が争うST-5クラスはランキング首位の88号車村上モータースMAZDAロードスターが王者に向けたクラスポールをゲットしている。

 また、今回の第7戦には8台が参加する開発クラスのST-Qは、92号車GR Supra Racing ConceptがST-Zを上回る総合7番手に入った。クラス2番手は230号車のNISSAN Z NISMO Racing Conceptが続き、3番手は271号車Honda CIVIC TYPE R CNF-Rというトヨタ、ニッサン、ホンダがトップ3を分け合った。

 大型アップデートが投入された55号車MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptは、目標の51秒台には届かなかったもののST-Qの4番手、総合37番手となった。その背後にはおなじくアップデートが施された61号車SUBARU HighPerformanceX Future Conceptが総合38番手で続いている。

 富士スピードウェイで行われている2024スーパー耐久第7戦は、いよいよシーズン最終戦となる4時間の決勝レースが17日の12時30分にスタートが切られる予定だ。

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