11月16日、マカオのギヤ・サーキットで行われたFIA GTワールドカップの予選レースで、ラファエル・マルチェッロがポールポジションから優勝を果たした。このBMWドライバーは3度目のFIA GTワールドカップタイトル獲得に向け、絶好の位置につけた。
このスイス籍ドライバーは、12周のレースのスタートで、同じBMWファクトリードライバーのドリス・ファントールに一時的にリードを奪われたが、リスボアの数コーナー後にトップの座を取り戻した。
マルチェッロは、TOROレーシング・パワード・バイ・MCGの1号車BMW M4 GT3で、ギア・サーキットでのスプリントレース中ずっとファントールに対するリードを維持し、0.666秒差で優勝した。
ファントールは2度目のマカオ出場にも関わらず、AFコルセSRLの83号車フェラーリ296 GT3で表彰台に上がったアントニオ・フォコに先んじて2位に入った。
フォコはスタートでマーロ・エンゲルのメルセデスAMG・チームGMR130号車メルセデスAMG GT3 Evoを追い抜き、初代FIA GTワールドカップ王者を抑えてポジションを奪った。
チームKRCのBMWで出場するアウグスト・ファーフスがトップ5入りを果たし、シェルドン・ファン・デル・リンデがそれに続いた。予選後にBoP(性能調整)の変更が行われて性能を抑制されたにもかかわらず、トップ6にBMWが4台入る結果となった。
金曜日の予選とは異なり、土曜日の予選レースは事故なく行われ、23台中22台がスタートし、チェッカーフラッグを受けた。ジュール・グーノンのメルセデスAMGは、予選での事故によるトラブルが長引いたため、最後尾についた。
また、金曜日に大クラッシュしたルカ・エングストラーのランボルギーニは、そのセッションを短縮するほどのダメージを受けたため、週末の残りのレースから撤退した。
16周で争われるメインレースは、11月17日日曜日の現地時間12時25分(日本時間13時25分)にスタートが切られる予定だ。