「昨日からフィーリングが良いし、正しいことを行えているよ。スタートして最初のブレーキングで少しミスをしてインにマージンを残し過ぎてしまったんだ。そこでエネア（・バスティアニーニ）とホルヘ（・マルティン）に抜かれてしまったから、クロスラインでリードしようと思った」
バニャイアはホールショットこそバスティアニーニに譲ったものの、1周目でトップに立つと、そのまま独走で逃げていく。
「僕のペースは後ろと差をつけられるくらいに良かったし、プッシュし過ぎなくても引き離せたから、レースを楽しめたよ。ポールポジションを獲ってスプリントレースで勝つというやらなければいけないことをできた」
最高の形で土曜日を終えたバニャイアは、タイトル争いを一番最後、日曜日の決勝にまでもつれ込ませることに成功。レースはスプリントの倍の24周、予想される気温や路面コンディションはスプリントとほぼ同じだ。スプリントではグリッドについてからタイヤ選択を変更し、フロントにハード、リヤにソフトを選択したバニャイアだが、決勝ではその選択も変わりそうだ。
「明日はまた違った展開になるだろう。ソフトタイヤは柔らかすぎてスプリントでも終盤で少し問題が出たから、リヤタイヤは今日と変えなければならないだろうね。決勝レースではもっと多くのライダーが混戦に加わってくれることを願うばかりだけれど、今シーズンの自分とホルへは違うレベルにいるのはわかっている。今日エネアはとてもいい仕事をしてくれたと思うが、明日はまた何かプラスアルファの要素が必要だ」
「ホルへがナーバスになるのは当たり前なんだ、（初めてのMotoGPタイトルを決めた）2022年の最終戦の僕もそうだったから。でも、彼はこの状況でうまくやったと思う。セカンドローからスタートして、ちゃんと表彰台でゴールしたんだ」
「まあ、明日はなるようになるよ。今日と同じような展開を期待しているけれど。ホルへはマージンがある分リスクを冒さずに走るだろうね。僕が勝ったとしても、彼は9位以上でゴールしさえすればいいから」
バニャイアは金曜日、土曜日に次いで日曜日も理想のレースをして、後悔なく最終戦を終えることができるだろうか。最後まで目が離せない。
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