マルティン「長い道のりだった。自信があった。ゴールラインを越えた瞬間に泣いた」/2024MotoGPチャンピオンコメント

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2024年11月18日 06:20  AUTOSPORT web

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2024MotoGPチャンピオンに輝いたホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)/第20戦ソリダリティGP
 11月17日、2024年MotoGP第20戦ソリダリティGPの決勝が開催され、ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)が2024年シーズンのチャンピオンを獲得した。昨年はフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)の後塵を拝したが、今年は2001年のバレンティーノ・ロッシ(ナストロ・アズーロ・ホンダ/500cc)以来23年ぶりとなるサテライトチーム所属としてタイトルを獲得した彼が、次のように嬉しさを語った。

■ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)
「みんなに感謝するよ、ありがとう。いい気分だよ。衝撃的で何と言っていいかわからない。感情が高ぶってたくさん泣いたから今はもっとリラックスしているかもしれない。テレビにたくさん話をして大事な瞬間からもう1時間経っているけど、ただお祝いしたいし、チーム、家族、友人と一緒にいたいね」

「感情的になっているよ。キャリアは楽ではなかったし、長い道のりだった。確かに良いチャンスは目の前にあったけど、それを糧にしてきたと思う。一生懸命努力し、より良い人間になるために毎日家で多くの犠牲を払ってきた。昨シーズンはチャンスがあったけど、勝つ準備ができていなかったと思う。でも今年は自分の年だと感じた。だから、この4年間素晴らしいバイクに乗る機会を与えてくれたプラマックとドゥカティに感謝するよ。少なくとも4年間、素晴らしい人生を送る機会を与えてくれて、素晴らしいペッコと最後まで戦う機会を与えてくれた」

「(今日のレースは)難しかった。コンディションが難しかったので、タイヤ選択は簡単ではなかった。ハードタイヤ、ソフトタイヤ、ミディアムタイヤがあったので、対戦相手を見て、『わあ、みんな上手いな』と思った。つまり、彼らがいいレースをすれば、10位でフィニッシュするのは本当に簡単だと思っていた。怖かったけど、ミディアムが最も保守的なタイヤ選択だと思った。簡単ではなかったし、正しい選択ではなかったと思う。ソフトの方が少し競争力があったかもしれない」

「僕は自分を信頼していたし、最悪のタイヤでもトップ9に入る(チャンピオンの条件)ことができるという自信があったから、レースに非常に集中していた。残り7周が難所だった。今日は集中しすぎていて、5月の普通レース(カタルーニャGP)だったとしても、マルクとペッコの方が強かったので3位でフィニッシュしていたと思う。ベストを尽くしたよ」

「これまでのキャリアの中でたくさんの瞬間を思い出した。すべてがレンズを通して見えてきたと思う。仕事の後や週末ずっと手伝ってくれた父のこと、ポケットバイクに乗っていたときに料理を作ってくれた母のこと、今はここにいないけれど空から見守ってくれていた祖父のことを思い出した。たくさんの瞬間を思い出したけど、再び集中してその瞬間に留まらなければならなかった。でもゴールラインを越えた瞬間に泣き始めた。最終ラップですでに涙が出ているのを感じた。とても感動的で、家族のことを思い出すと幸せになってまた泣いてしまった。家族のほとんどがここにいて、親しい友人もみんないてくれてとても幸せ。だから今夜はいい夜になるだろうね」

「僕にとって今年重要なことは過去から学び、同じ過ちを繰り返さないことだったことは明らかだ。人生と同じで、人間は誰でも間違いを犯すもの。重要なことは、間違いから前向きな面を見出して、このことから学んで同じ過ちを繰り返さないと言うことだ。僕にとって鍵となるのは、現在を生きることだ。未来のことは誰にもわからないから、現在を生き、過去から改善し、宿題をこなすだけだ」

「確かに、今年1月だったと思うけど、本当に精神的に苦しんでいた。シーズンは素晴らしく、2位になった後もとても幸せだった。でも1月になると、多くの恐怖を感じ始め、本当に怖くなった。僕はチャンピオンにはなれないと思ったけど、コーチのおかげで大きく成長できた。そして負ける恐怖よりも勝つ希望に集中していた。負けても死ぬわけじゃないし、人生はここで終わるわけでもない。でもタイトルを獲る希望はなかった」

「昨シーズン、ペッコと一緒に撮影していたとき、トロフィーを見ていたのを覚えているけど、(心の)準備ができていなかった。怖かった。今年は撮影中にトロフィーを見ることすらなかったけど、自分の名前をその場所に載せようと思った。そして今日はレースを楽しんだ。スーパーモトでのトレーニングのように、肘と肩を地面につけていた。2018年にMoto3でタイトルを獲得した時、すでにMoto2でもう一度チャンピオンになりたいと思っていたので、楽しめなかったことを思い出すと、この瞬間を楽しむことができてとてもうれしい。今はこの瞬間を楽しむことができる。将来何が起こってもそれはプレゼントになる。最高の自分になってアプリリアで勝つように努力するけど、今はこの瞬間を楽しむよ」

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