キャデラックは、2025年のWEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権シーズンを前に、LMDh車両『Vシリーズ.R』に初のEvoジョーカーを装備したことを認めた。
11月16日の夜、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイでの2日間のIMSA公式テストを終えたこのメーカーは、声明によると、一貫性と信頼性の領域で『結束』を向上させることを目的とした、更新された制御システム・エレクトロニクス・パッケージを使用した。
これは、最初のホモロゲーションサイクル中にキャデラックが使用を許可された5つのジョーカーのうち、最初のものとなる。
Sportscar365は、キャデラックがシャシーパートナーのダラーラとともに、当初2025年の空力のアップデートも評価したが、当面はそれらの変更を展開しないことに決めたものと理解している。
来季、ウェザーテック選手権とWECに参戦する5台すべてのVシリーズ.Rに、更新されたエレクトロニクス・パッケージが装備される。最初のレースは、1月のIMSA開幕戦デイトナ24時間だ。このレースでは、ウェイン・テイラー・レーシングの40号車で小林可夢偉のスポット参戦も決まっている。
「プログラム全体が毎年向上しており、キャデラックが進歩し、開発し、限界に挑戦し続けるのは素晴らしいことだ」と、両シリーズにおいてフルタイムでレースに出場するアール・バンバーは語った。
「このEvoジョーカーがあれば、僕らはさらに成功し続けることができるだろう」
今回のデイトナでのテストでは、キャデラック・ウェイン・テイラー・レーシングの2台のエントリーと、アクション・エクスプレス・レーシングが運営する1台で、合計9人のドライバーが2日間計866周を走破している。
キャデラックは、2025年のジョーカーの使用を公式に宣言した2番目のLMDhメーカーだ。ポルシェは963のサスペンション関連のアップデートを確認している。
また、BMWもMハイブリッド V8のアップデートを確認したが、BMW Mモータースポーツディレクターのアンドレアス・ルースによると、この変更にジョーカーが適用されるかどうかについては確認を待っている段階だという。