ホンダ:レプソルカラーは見納めに。ザルコは強力な追い上げでポイント獲得/第20戦ソリダリティGP 決勝

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2024年11月18日 14:00  AUTOSPORT web

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ルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ・チーム)/2024MotoGP第20戦ソリダリティGP 決勝
 11月17日、2024年MotoGP第20戦ソリダリティGP MotoGPクラスの決勝がスペインのカタロニア・サーキットで行われ、レプソル・ホンダ・チームのルカ・マリーニは16位、ジョアン・ミルはリタイアで終えた。

 また、ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)は14位、中上貴晶(イデミツ・ホンダLCR)は17位、ステファン・ブラドル(HRCテスト・チーム)は22位でフィニッシュしている。

 ライダーたちがそれぞれの思いを胸に挑んだ最終戦。ホンダにとっては、1995年から続いたレプソルとのコラボレーションの最後のレースということもあり、特別な意味を持つ大会となった。

 ホンダに移籍して初めてのシーズンを終えるマリーニは、混戦のなかでも手堅くスタートを切り、最初のコントロールラインを17番手で通過。その後、20番手まで順位を下げたマリーニだったが、レースが折り返しを過ぎてからも何度も1分41秒台のラップタイムを刻み、徐々にペースを落としていく他車をかわして16位でフィニッシュした。

 チームメイトのミルは順調な蹴り出しで、12番手でオープニングラップを終える。2周目からは前を行くファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロ)とのバトルを展開。3周目にはクアルタラロをかわしたミルだったが、7周目にブレーキング中に激しくプッシュしたことで転倒を喫し、リタイアとなってしまった。

 ホンダ勢予選最上位のザルコは、スタートで集団に飲み込まれ、1周目が終了した時点で19番手に後退する。しかしペースは良く、レース最終盤まで1分41秒台のタイムを並べ、最終的には5つ順位を戻して14位でフィニッシュ。ポイントを獲得してシーズンを終えた。

 レギュラー参戦ラストレースとなる中上は、グリッドどおりの20番手で1コーナーに飛び込むも、その後2台にかわされ22番手でオープニングラップを終える。しかし、ここから粘り強さを見せ、2周目にはブラドルを、10周目にアレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)、19周目にアウグスト・フェルナンデス(レッドブルGASGASテック3)、22周目にラウル・フェルナンデス(トラックハウス・レーシング)を抜いて17位でフィニッシュ。7年間にわたるMotoGPクラスへの参戦に区切りをつけた。

 また、ブラドルも今大会を区切りとしてMotoGPへの出場を終えるつもりのようだ。ブラドルは決勝レースを23番グリッドからスタート。混戦の1周目をうまく乗り切り、3つポジションを上げる。その後は自分の仕事に徹し、22位でチェッカーを受けた。

■ジョアン・ミル(決勝:リタイア)
「良いスタートを切った後、レース中は信じられないほど懸命にプッシュした。フィーリングは良く、トップ10のグループに近づくために全力を尽くした。最終的にはプッシュしすぎて転倒してしまった。成功していればかなりのポイントが得られただけに、とても残念だ」

「全員が巻き返しに向けて懸命に取り組んでいる。今日は自分が100%の本気でスピードを追求し、最大の成果を得るために戦う意思があることを示したかったんだ。僕たちはもうすでに2025年を見据えている。まずは火曜日のテスト、そして年末までにさらに数回の出走を予定している。僕たちの努力はここで終わらず、できる限りのことを続けていくよ」

■ルカ・マリーニ(決勝:16位)
「今日の重要なポイントは、5月時点と今日のパフォーマンスを比較することだと思う。そうすると僕たちが大きな前進を遂げたことがわかる。バルセロナは僕たちにとって常に厳しいサーキットなので、今日のパフォーマンスにもやや影響していた」

「今年はバイクと自分自身の両方において進歩を遂げることが最大の目標だった。まだやるべきことはあるが、正しい方向に進んでいる。この冬、現在のプロジェクトに取り組み続け、2025年に再びホンダがトップに返り咲くよう、再び勝負に出ることを楽しみにしている」

■ヨハン・ザルコ(決勝:14位)
「タイヤ選択を誤ってしまった。ハードタイヤはレース終盤で良くなるはずだったのだが、なぜか苦戦し、このトラックでは厳しかった。それでも再びポイントを獲得できたし、シーズン全体を振り返ればポジティブだ。大きな進歩を遂げることができた。チームとHRCの信頼に感謝している。僕たちはよく頑張ったと思うし、来シーズンを楽しみにしているよ」

■中上貴晶(決勝:17位)
「もっと良い結果を望んでいましたが難しい状況だったので、レースを完走し、バイクとともにピットに戻ることだけに集中しました。これが最後のレースなので、それが主な目標でした。LCRチーム、HRC、そしてイデミツには、これまでのシーズンでの仕事とサポートに心から感謝しています。彼らは常に僕の心にいますし、彼らと共有した素晴らしい思い出は決して忘れません」

■ステファン・ブラドル(決勝:22位)
「今日がMotoGPライダーとしての最後のレースだと感じている。この世界選手権で成し遂げたことすべてに満足しているよ。これまでの数年間、たくさんの良い思い出や瞬間があり、自分がデビューしたトラックでひとつの区切りを迎えられたのは感慨深い」

「新しいステージに足を踏み入れるにあたり、これまでの道のりを支えてくれたすべての人に感謝したい。ホンダのパフォーマンスを向上させるために、テストチームの一員として引き続き協力していきたいと思っているし、(来季からテストチームに加入する)アレイシ(・エスパルガロ)とタカ(中上貴晶)と連携して仕事をすることを楽しみにしているよ」

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