11月17日、スペインのカタロニア・サーキットにて2024年MotoGP第20戦ソリダリティGPが開催され、第18戦タイGPでMoto2チャンピオンを獲得した小椋藍(MT Helmets – MSI)は、MotoGP昇格前最後のレースを4位で終えた。
小椋はレースの大半を3番手で過ごしたが、終始後ろに従えていたディオゴ・モレイラ(Italtrans Racing Team)に最終ラップでの攻防で敗れ、表彰台を逃した。
「最終ラップは難しかったです。作戦をあまり選べる立場じゃなかったので。ラストラップに入る前、最終の1個前のコーナーとかでできることはしましたが、モレイラも上手だったので前に入られちゃいました」
「最後いつものモレイラだったら離れるんですけど、今回調子よかったのかずっと後ろにいて、しかもいつもより結構ガツガツしていたので、思ったよりモレイラの勢いが良かったです」
「なので、来るだろうっていう予想はできていませんでした。最終ラップの1コーナーで抜かれたのは結構びっくりしました。4コーナーでまた抜き返せていれば自分が有利だったんですけど、抜けなくて、一度抜き返した場所もなんとなく少し不利な感じでした。今日のバトルはダメでしたね。自分が特別すごく下手だったわけではなく、彼が上手でした」
「レース直後はものすごく悔しかったですけど、チームが笑顔で迎え入れてくれたました。そこで、『そうだ、チームのためのレースでもあったんだな』と思いました。今日起きた出来事ではないですが、改めてチャンピオンを喜ぶ感じでした」
「みんなは結構『良いシーズンだったな』と話しかけてくれたんですけど、(クルーチーフの)ノーマンはちょっと自分に似てるところがあるので、今日のレースの話しかしなかったですね」
2025年はトラックハウス・レーシングから最高峰MotoGPクラスにデビューする小椋。レースウイークが明けた火曜日のテストで、小椋はアプリリアのMotoGPマシン初ライドを行う。
「切り替えというのは、あんまりよくわからないですね。与えられたものに全力で取り組むだけです。今日でここは終わりで、明日からあそこっていうだけの話。もちろんMoto2でのチーム移籍よりはカテゴリーもマシンも変わるので緊張しますが、やることみたいなのはそんなに変わりません。月曜からミーティングをする予定です」
Moto2キャリアをチャンピオン獲得で締め括った小椋。MotoGPでの走りはどのようなものになるだろうか。