F1の2025年シーズン開幕イベントのチケットを、オンライン転売サイトから購入しないよう、ファンへの呼びかけが行われている。それらはロンドンのO2アリーナの有効な座席に向けたものではない可能性があるからだ。
オーストラリアでの開幕戦の約1カ月前となる2月18日、初めて全10チームが一堂に会し、『F1 75』と名付けられた壮大で臨場感あふれる夜間のローンチイベントが開催される。このショーでは、各チームが使用するカラーリングが紹介され、全10チームのドライバーとチーム代表が参加する予定だ。これは、2週間にわたってさまざまな場所で開催された個別のイベントの代わりであり、補完することにもなるショーだ。また、こショーは昨年のラスベガスGPの壮大なセレモニーを手掛けたことで有名な『BrianBurkeCreative』のブライアン・バークの完全制作によるものだ。
イベントのチケットは金曜日の朝に発売されたが、ファンの人気が非常に高く、わずか45分で完売し、需要が供給を大幅に上回った。58ポンド(約1万1352円)から113ポンド(約2万2119円)の価格帯に予約手数料が加算されることに躊躇する人はほとんどおらず、一部のファンはチケット予約期間の開始前に何時間もオンラインで待機し、絶望したファンは転売サイトに殺到した。
しかしF1の代理人は、そのようなサイトで販売されているチケットのうちかなりの数は会場に存在しない座席のもので無効なので、当日には受け付けられないだろうとの懸念を表明している。
「O2で開催されるシーズン開幕イベントのチケットが数枚、非公式の転売ウェブサイトに掲載されていることを我々は認識している」とF1の主催者は声明で述べた。
「我々は、これが販売規約に違反したものであり、非公式の再販プラットフォームを通じて購入されたチケットは入場に際して有効ではないことを認める」
「O2と協力した結果、多くの掲載品が詐欺的なものであることも判明した。ファンのみなさんには、『theo2.co.uk』または『AXS Official Resale』を通じてのみチケットを購入することをお勧めする」
第三者企業を通じてチケットを高額で転売することは違法ではないが、F1とO2はファンがそうして悪徳業者に騙される危険を冒さないようにしたいと考えている。F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、このスポーツは「あらゆる年齢層のファンがF1の素晴らしいエンターテインメントショーを間近で体験できる素晴らしい機会」を提供することを目指していると語った。
ファンはリモートでアクションに参加することもできる。ストリーミングと放送の詳細は近日発表予定だ。