11月19日、スペインのカタロニア・サーキットでMotoGPの2025年シーズンに向けたバルセロナ公式テストが行われた。サテライトのグレシーニ・レーシングMotoGPからファクトリーのドゥカティ・レノボ・チームへ移籍したマルク・マルケスは、ドゥカティ デスモセディチGP25を駆った。2日前までGP23に乗っていた彼が、ワークスでの初仕事について振り返った。
マルク・マルケスはバルセロナテストでは「ほとんどの時間をGP25で走ったよ。だから、エンジニアのためにたくさん働いたんだ」と彼の真っ赤に彩られたマシンはデスモセディチGP25であったことを明かした。
「オフィシャルチームに移籍すると、試すべきことすべてを含む非常に厳格な計画がある。ライダーはエンジニアの手に委ねられているからね。バイクに少し良いポイントを出すために、数回の走行をしたけど、結局のところ、速く走りたいなら良い方法で乗る必要がある。第一印象で最も重要な、チームとの感触はすごく良かったし、良い感じだよ」
前日にはルイジ・ダリーニャがライバルメーカーから劣るストレートでのバイクのスピードを上げる必要があると語っていたが、「(GP25は)ストレートでエンジンが少し良くなった。そして、コーナーへの進入特性が少し違うように思える。それでも、どこに活路が見いだせるのか理解する必要がある」と改善が見られた印象だ。
複数のパーツが変更されており2台のマシンも仕様が異なるため、細かいGP25の特徴はわからなかったようだが、「最も重要なのは、(フランセスコ・バニャイアと)ふたりとも非常に似ていて共通している。同じ問題、同じ利点があるので、エンジニアの作業が楽になるよ」とチームメイトとも相性が良い模様だ。
レプソル・ホンダ・チーム以来のファクトリーチームでの仕事については、「グリッドで最高のチームにいるため、速く走る責任がある。リラックスしているけど、もちろんプレッシャーはあるし、最終的には受け入れる」と以下のように続けた。
「受け入れなければ、2年前にドゥカティ・ファクトリーに移籍するという道は選ばないからね。僕はプレッシャーを感じるのが好きだから、それを管理する必要がある」
トップに居続けたホンダ時代との比較を聞かれると、「予算はたくさんあって、物も設備もたくさんあるかもしれないけど、最終的には人間が情報と開発をコントロールする。その人は誰か、リーダーからコントロールされる必要がある。ここの場合はリーダーはジジ(・ダリーニャ)だ。彼はとてもうまく働いている。彼が正しいなら、誰もが正しい側につくだろう」という。
「結局はそうなる。しかし、もちろんガレージ内での作業方法はホンダと非常に似ているよ。つまり、スケジュールや試すべきことなど、テストに取り組む方法のことだ。これは非常に似ている。なぜなら、最終的にはホンダ内の技術的側面、レースでの技術的なものは非常に優れていたからね」
このテストでは49周走り、47周目に1分39秒454を記録して4番手で終えた。ドゥカティでのチャンピオンに向けて2025年は再び彼が完全復活を果たすのだろうか。