11月21日(木)〜24日(日)にかけて、日本の愛知・岐阜を舞台に2024年WRC世界ラリー選手権の第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2024』が開催される。
日本のファンにとって待ちに待ったホームラリーとなるこの第13戦は、ついに各選手権の王者が決まる重要な一戦でもある。そんなラリージャパン2024を前にした各チームより、ドライバーたちの声が届いている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)
「日本は今シーズン最後のラリーになる。とくにターマックでは、素晴らしいシーズンを良い結果で締めくくりたい」
「ここには本当にトリッキーでテクニカルな道路があり、場所によってはかなり狭く、この時期の森はかなり暗いこともあるので注意が必要だ」
「今回は、前のラリーからかなり期間が空いている。さらに、準備のためにここでテストをした人は誰もいない。自分たちが一体どの位置にいるのか、興味深いね」
「また、日本の文化を体験することも楽しみだった。前回は望んでいた結果が得られなかったので、今年は成功と素晴らしい日本の体験を組み合わせることができれば最高だ」
●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)
「日本は大好きなラリーだ。ここ数年、ラリー2でかなり競争力を発揮してきたこともあるからね」
「それに、日本の文化を楽しめるのは本当に嬉しい。日本のファンのモータースポーツやラリーへの愛は、ヨーロッパと同じかそれ以上に大きいといつも感じているよ。だから、その雰囲気を体験できるのは嬉しい」
「このイベントでは素晴らしいセレモニーがたくさんあり、とくにスタジアムでの表彰式は、たくさんのファンが集まるので本当にクールだ」
「ステージに関しては、今年は新しいステージがいくつかあるのでワクワクしているよ。ただ、日本の天候はいつも厳しいので、何が起きても不思議ではないね」
■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)
「ラリー・ジャパンでの目標は、ドライバーズタイトルを持ち帰るとともに、マニュファクチャラーズ選手権を争うチームをサポートすることだ」
「僕たちは、シーズンを通してよい仕事をしてきた。もちろん、今回もチームをサポートできる機会があればいつでもそうするつもりだ」
「日本では、天候と道路がもっとも大きな違いを生み出すだろう。路面はかなり汚れることもあり、落ち葉のせいでグリップが非常に難しくなる。新しいステージもいくつかあるので、全体的にとても挑戦的なイベントになるだろう」
「日本でのテストはないので、すべての情報はセントラル・ヨーロピアン・ラリーから引き継いだものだ。ここでは前年からのフィードバックがたくさんあるので、日本に到着してから微調整を行う前に、チームと協力してセットアップを予測していくよ」
●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)
「ラリー・ジャパンは、かなり手強いイベントだ。おそらく僕たちがこれまでやってきたターマックラリーのなかでも、もっとも難しいイベントのひとつだろう」
「これは間違いなく、今年僕たちが参加したなかでもっとも低速のターマックラリーなんだ。とても曲がりくねっていて道幅が狭く、どこも低速だ。ステージに終わりがないような感覚で、路面の変化や一般的な課題と相まって、難しいイベントになる」
「日本はすべての選手権にとって重要なので、僕たちは最高のパフォーマンスを発揮するために全力を尽くすつもりだ。選手権での僕たちの状況を考えると、手加減する余裕はないからね」
「トヨタが全力を尽くしてくることはわかっているし、ポイント差もかなり小さいので、リードを維持するためには絶対に全力で戦わなければならない。僕たち全員が最高の仕事をする必要があるんだ。まずはベストを尽くす計画を立てて、戦闘モードでこのラリーに臨むよ」
●アンドレアス・ミケルセン(#9 ヒョンデi20 Nラリー1)
「ラリージャパンは昨年初めて参加した。コンディションはとても厳しかったが、それでも楽しかったし、大きな挑戦だった。道路はとても曲がりくねっていて難易度が高い。それに、この時期の状況はさらに予測不可能だ」
「これは、僕たちが参加している他のすべてのターマックラリーとはまったく異なっているよ。非常にテクニカルであるという点で唯一少しだけ似ているラリーは、コルシカくらいだろう。でもセントラル・ヨーロピアン・ラリーとはまったく対照的なのは間違いない」
「今週末の僕の目標は、マニュファクチャラーズタイトル獲得に貢献することだ。このイベントでもっとも重要な側面は、もちろんトヨタとの戦いだ。彼らのホームグラウンドで戦うのは厳しいものになると思う。彼らには失うものが何もないからね。とても激しい戦いになるだろうが、僕たちは全員その準備ができていると思う」
■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「トヨタの一員として日本で走る時は、いつも温かく歓迎してもらっている。もちろん、それには僕たちが良い結果を出すことに対する大きな期待も込められているが、それに応えることはできるはずだ」
「我々にはまだ、マニュファクチャラー選手権での戦いが残されている。たとえ困難な課題が待ち構えていても全力を尽くして戦い、最高のチャンスを手にしたい。昨年の結果を再現することが、間違いなく今回の目標だ」
「昨年は雨が多く、大量の落ち葉が路面を覆うと非常に難しいコンディションだったが、今年もそうなる可能性はある。また、路面が乾いていたとしても、コーナーの多さで知られるコルシカ島よりもテクニカルで曲がりくねった道のため、ペースノートとステアリング操作の両方で非常に大変かつ、忙しいイベントとなるだろう」
●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「ラリージャパンに行くのはいつだってエキサイティングで、とくに今年はマニュファクチャラーズタイトル獲得に向けてまだ戦いが続いているので、なおさらだ」
「我々は理想的なポジションにいるわけではないので、チームとしてはほぼ完璧な週末にすることが必要だが、決して手の届かない目標ではない。最近のパフォーマンスは良好なので、自分としては運を好転させて速さを良い結果に変えたいと思う」
「日本の森のステージはとても難しく、コンディションはどうなるか分からない。とくに今年は、前年よりも一週間遅い開催なのでなおさらだ」
「もちろん、トヨタのドライバーとして日本ではつねに大きなサポートを感じているし、それはとても嬉しいことだ。ファンの皆さんが期待しているような、良い結果を残せるように頑張りたい」
●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「ラリージャパンを本当に楽しみにしています。もちろん、ホームラリーでは通常とは異なるプレッシャーをつねに感じますが、それは良い意味でのプレッシャーです。家族や友人、ファンの皆さんの前で走れると思うと、とてもワクワクします」
「昨年はクルマのフィーリングが非常に良く、ひとつのミスを除けばいい週末だったので、今年は良い結果を出せるよう頑張ります」
「もっとも重要なのは状況とコンディションを見極め、セントラル・ヨーロピアン・ラリーの時のように、自信を持てる時に自分のパフォーマンスを最大限発揮することです」
「きっとチャレンジングなラリーになるでしょうが、路面がウエットでもドライでも自分としてはまったく問題はありません。とにかくベストを尽くし、良いパフォーマンスを発揮したいと思います」