メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ

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2024年11月20日 18:40  AUTOSPORT web

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2024年FIA GTワールドカップを制したマーロ・エンゲル(メルセデスAMG・チームGMR)のメルセデスAMG GT3 Evo
 メルセデスAMGとアイアン・リンクスは11月20日、2025年のWEC世界耐久選手権LMGT3クラスのグリッドに、2台のメルセデスAMG GT3で加わると発表した。

■ドライバー2名も明らかに

 WECのGTカテゴリーは2024シーズンを前に再編され、2023年以前のGTEから、GT3へと車両規定が変更、新たに『LMGT3』として再スタートを切っていた。

 これにあたり、シリーズは最高峰ハイパーカークラスに参戦しているマニュファクチャラーに対して、LMGT3への参戦優先権を付与。近年、GT3レースでは世界中で活躍してきたメルセデスだったが、ル・マン24時間レースを含むWECには長年参戦しておらず、2024年に向けた『LMGT3参戦枠争い』には敗れる形となっていた。

 しかしながら同ブランドはオーガナイザー側と、LMGT3参入に向けた継続を交渉してきた。今回の発表は、それが実った形だ。

「我々がル・マンに戻ることを長い間非常に熱望していたことは、周知の事実だ」とメルセデスAMGモータースポーツの責任者、クリストフ・サゲミュラーは認めた。

「2025年シーズンは、WECに参入する絶好のタイミングだ。LMGT3カーによる最初のシーズンはすでに非常に興味深いものとなっており、今後さらに興奮をこの分野にもたらしたいと考えている」

「当社の成功を収めているメルセデスAMG GT3と、経験豊富なアイアン・リンクスチームは、当社のカスタマー・レーシングの成功物語に新たな大きな節目を設定するのに、ふさわしい組み合わせだ。私はすでに新シーズンを非常に楽しみにしてる」

 提携するイタリアのアイアン・リンクスは、2024シーズンはランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo2をWECで走らせてきた。だが、ランボルギーニには2024シーズン限りで撤退の噂が上がっており、新たな提携先が注目されているところだった。

 今回の発表でアイアン・リンクスは、来シーズンの最初のふたりのドライバーも明らかにしている。

 60号車は、2024年もランボルギーニをドライブしたジェントルマン、クラウディオ・スキアボーニがドライブする。彼は2024年のスパ・フランコルシャン6時間レースで表彰台を獲得したほか、2023年のELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズを3位で終えている。

 また、61号車には、チームがWECに初めて参加した時からの一員であるマッテオ・クレッソーニが乗る予定だ。

「メルセデスAMGをパートナーとして迎えることができ、非常に誇りに思う」と語るのは、アイアン・リンクスのチーム代表、アンドレア・ピッチーニ。

「素晴らしいブランドであるだけでなく、彼らは非常に意欲的で、決意が固く、成功を渇望している。このような強力なサポートがあれば、我々は最初から順調にスタートし、競争力を発揮できると確信している」

 アイアン・リンクスは、マシンの納入後、開幕戦のカタール1812kmレースに先立ち、2月21日と22日にルサイル・インターナショナル・サーキットで予定されている開幕前テスト『プロローグ』に向けて、準備とテストを開始するとしている。

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