元ハースF1のドライバーであるロマン・グロージャンは、新チーム代表の小松礼雄氏の仕事ぶりを支持し、チームで同氏が行っていることを「とても誇りに思う」と述べ、「また彼らのためにレースをしたいとさえ思うほどだ」とまで語った。
アメリカのインディカーで4シーズンを過ごし、現在は2025年の同選手権への参戦が決まっていない状況のグロージャンだが、ここ数年は北米でのすべてのグランプリでフランスのテレビ局『Canal +』のゲスト解説者を務めるなど、グランプリレースで起こるあらゆることに熱心に目を向けている。
グロージャンは、ジーン・ハースとギュンター・シュタイナーがチームを立ち上げた際に起用した最初のドライバーであり、その後5シーズンをこのアメリカのチームで過ごした。そのためグロージャンがチームに愛着を持ち、数シーズンの複雑な時期を経てハースが復活したことを喜ぶのは当然のことだ。
グロージャンは、「僕は礼雄のことと、彼がハースでやっているすべてのことをとても誇りに思っている。チームをより高いレベルに戻し、チームから最高の力を引き出し、彼のやり方で仕事をしている」と率直に認めた。
ベテランドライバーのグロージャンは、小松氏がシュタイナーの後任になることを知らせるチームの発表を待たず、「公式発表の前に(彼からのメッセージで)知ることができてとても幸運だった。彼のことと、彼が成し遂げたことすべてを僕はとても誇らしく思っているし、すごくうれしいと本人に伝えたよ。どのようにしてそうなったのかは知らなかったが、素晴らしいことだ。また彼らのためにレースをしたいとさえ思うほどだ」と明かした。
グロージャンはハースでの5シーズンで98回のグランプリに出場し、アメリカのチームのために104ポイントを獲得した。その間に、2018年のオーストリアGPで4位となり、ハース史上最高の成績を収めたこともある。しかし、ジーン・ハース率いるチームでの最後の2年間の2019年と2020年は、ドライバーとチームの両方にとって非常に厳しいものとなった。2年間で獲得したポイントはわずか10ポイントにとどまり、グロージャンのキャリアはバーレーンGPのスタート時に起きたよく知られている大クラッシュで終わった。グロージャンは大きな衝撃から少しの火傷を負っただけで生き延びたものの、キャリア最後のふたつのグランプリに出場できるほど体調が整わなかったため、リザーブドライバーのピエトロ・フィッティパルディが代役を務めた。