タイガーシリーズは、イギリス最大の二輪車メーカーであるトライアンフにおけるアドベンチャースポーツバイクに名付けられるシリーズ名であり、これまでも1200cc、900ccといった排気量のバイクを取り揃えてきた。今回登場したのは、それらよりひと回り小柄な排気量660ccモデルで、車格的により多くのライダーが親しみやすいサイズ感だといえる。
新型タイガースポーツ660の見どころは多岐に渡るが、例えば、トライアンフの象徴ともいえる3気筒エンジンは、あらゆる回転域で太いトルクを発生させるようチューニングされており、最高出力は81ps／10250rpm、最大トルクは64Nm／6250rpmを発生。街乗りでも心地よい加速力を堪能することができる。
サスペンションにはショーワ製リモート式プリロード調整機能付きサスペンションを装備し、ソロライディングやタンデム、荷物をフルで積載した時など総重量が変化した際にサスペンションセッティングを簡単に切り替えることができ、高い安定性を確保することが可能だ。
さらに、最適化コーナリングABSやトラクションコントロール、長距離を走るライダーにとって重要な快適装備としてトライアンフ・シフトアシスト（クイックシフター）、車速を一定に保ちながら走行してくれるクルーズコントロールを標準装備しているほか、スロットルレスポンスもライダーの好みに合わせて調整可能。
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そのほか、積載性をより多く増やせるオプション装備でカラーパネル付きパニアケース、30Lロールバッグ、ツインヘルメットトップボックスなど、40種類もの専用アクセサリーが豊富に用意されている。
ボディカラーは全4色がラインアップされており、価格はサファイアブラックのモデルのみ112万5000円。ほかの3色、ルーレットグリーンとカーニバルレッド、クリスタルホワイトは113万8000円（いずれも税込）とされた。
長い歴史を持つイギリスのバイクメーカーで、モータースポーツの世界ではMotoGPの中級クラス『Moto2』に搭載される3気筒エンジンを独占供給するメーカーでもあるトライアンフ。今季2024シーズンは日本人ライダーの小椋藍が同クラスでシリーズチャンピオンを獲得したが、もしも二輪レースファンのバイク乗りならば、この『タイガースポーツ660』は今年の激闘を思い出しながら、トライアンフの走りも存分に楽しめるモデルではないだろうか。
ライダーにフォーカスしたさまざまな先進機能を搭載した新型モデルは2025年2月より、全国のトライアンフ正規販売店にて販売が開始される予定だ。
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