Webショートドラマ「ワンチーム、ワンホーム」(制作:アシックスジャパン)が11月22日(金)より特設サイト、YouTubeにて公開される。
「シゴトはもっと楽しめる」をテーマにしたショートドラマシリーズとなる本作。建設業、運送業、製造業をはじめとした現場で働く人を主人公に、働く全ての人を応援するヒューマンドラマだ。第1弾には、小沢仁志、森田哲矢(さらば青春の光)、濱正悟、大原優乃らが出演した。
第2弾となる本作は、建設業界で働く主人公の坂井が、仕事と向き合うことを諦めかけている中、個性豊かな新人の内藤と陣内と出会い、彼らの成長を通じて、坂井の気持ちにも変化が生まれていくストーリーが展開する。主人公のベテラン主任技術者を中村獅童、新人・内藤と陣内を、連続テレビ小説「おむすび」に出演する兒玉遥、「仮面ライダーゼロワン」の砂川脩弥がそれぞれ演じる。
監督は『MAN WITH A MISSION THE MOVIE -TRACE the HISTORY-』、MVやCMなどを手掛けるチェンコ塚越、製作はTikTokを中心にショートドラマで数多くのヒットコンテンツを制作した「ショードラ」が、タテ形で製作した。
なお、ドラマ公開に合わせて、キャスト3人のインタビューを含むメイキング映像も特設サイトにて公開される。
▼中村獅童&兒玉遥&砂川脩弥 インタビュー
――今回皆さん初共演ということで、お互いの共演してみた印象はいかがでしょうか?
獅童:非常に撮影が楽しくて。もう彼はイケメンだし、彼女はすごいかわいらしいし、性格もいいし、とっても楽しいですよ。
砂川:僕も獅童さんは、最初会ったときからオーラがすごくて。かっこいい人だなって思って。こういう人になりたいって思います。
獅童:嘘ですよ。
砂川:本当ですよ。(笑)本当に最初思った時小声で言いました、マネージャーの方に。(笑)兒玉さんはすごいふわふわしてて、なんか僕と似たような雰囲気感じるなって。
兒玉:すごい和やかな現場で。張り詰めてたらどうしようかなって思ってたんですけど、みんながフレンドリーなので、楽しく撮影できています。
――ドラマでは、酒井役を演じた中村獅童さんのセリフに「職人との壁を壊すには、まず自分の壁を壊すんだ」とありましたが、仕事の中で自分の壁を壊して、自身が変わった出来事がありましたら教えてください。
獅童:僕は20代の頃からずっとテレビや映画に出てるというふうに思ってくださってる方が多いんですけど、20代の頃本当に出たことなくて。歌舞伎でも群集みたいな役だったり、なかなか役は付かなかったんで。諦めようとする自分もいれば、いやいや、俺はまだまだできる挑戦しようっていう心の葛藤、それの繰り返しですよね。やっぱり自分の殻を破って、壁を壊したときに、新しい景色が見えてきた。それは『ピンポン』という映画のオーディションだったんですよね。チャレンジする気持ちっていうのは、いくつになっても忘れたくないなと思うし、その作品の演技にも繋がったのかなというふうに思います。
砂川:僕は、ダンスにすごい苦手意識があったんですけど、最近の作品で初めて結構ゴリゴリにダンスさせていただいて。ダンスって楽しいんだなと思って。それは本当に自分の壁を壊してよかったなっていうか、挑戦してよかったなって思った出来事です。
兒玉:私も以前はアイドルだったんですけど、アイドルから俳優に転身するときに、そのアイドルの壁を自分で壊せるように頑張りましたね。昔の自分と今変わってみて、今の方が大変だけど楽しいことも多いから、これからもいっぱい壁を壊していきたいです。
――仕事で出会った人で、この人の仕事の仕方がかっこいいと感じた方のエピソード教えてください。
獅童:僕は、北野武監督の作品に、無名の頃からいつかこういう素晴らしい監督とご一緒させていただけたら嬉しいなと思っていて、その夢が叶ったので。やっぱり仕事の仕方が非常にかっこいいなというか。あんまり細かいことを仰らないんですね。大まかな指示みたいなことはあって、当日にセリフが変わることもたくさんあったり。いろいろ刺激を受けて、現場の進め具合や監督演出の仕方も非常に影響を受ける、素晴らしい監督でしたね。
兒玉:私は、実際に一緒に活動してたメンバーなんですけど、今韓国で活躍してる宮脇咲良ちゃんのことを尊敬してて。ずっと休まずにアイドルとして第一線で活躍してるので、そのストイックさというか、続けられる強さみたいなのは本当にすごいなと思います。
――(獅童に対して)お声がけいただいた言葉や心に残っていることなど、北野監督とのエピソードはありますか。
獅童:最初にご挨拶した時は、『まあ、好きにやってよ』って。非常にシャイな方なので、なかなかはじめは目が合うこともあんまりなかったんですけど、すごく可愛がってくださって。みんなでご自宅の方にお邪魔させていただいて、たくさんお話しして、帰る時にポチ袋を、有名なエピソードじゃないですか、武さんって。本当に武さんそれするんだって思って。あれは俳優仲間の間では、それを使わずに飾っておくという。そのポチ袋がもう4つぐらいになったかな。趣味で、役者仲間(浅野忠信、大森南朋ら)とACTOR'S NIGHTというライブイベントをやってるんですよ。(北野武監督作品の)『首』という映画に浅野くんや大森くんも出てたんで対バンを組んでイベントを青山の小さなバーでやったんですけど、そこに武さん見に来てくださったんですよ。本当に最初から最後まで見てくださって、びっくりしました。
――ドラマのテーマでもある「仕事はもっと楽しめる」にちなんでシゴトを楽しむための秘訣を教えてください。
獅童:歌舞伎って自分が主役のものでも何でも代々いろんな方が大切に演じてきたお役をいただいて、自分もやるわけですよね。だから比べられる対象になりやすいわけですよ。昔の人はああいうふうにやってなかったよね、とすぐ言われる世界じゃないですか。正直言って、楽しもうという心はあっても、なかなか歌舞伎っていうのは楽しいんだけど苦しくもある世界だったんですね。50過ぎてから、だんだん楽しくなってきたっていうところなんですね。その秘訣は何かっていうと、余計なことを考えない。余計なことをどんどん削除していくと自分の気持ちも楽になったり。何かちょっとしたことでイライラしたり、落ち込んだりとか、人間だからそういうときもあるんだけど。なるべくそういう余計なことを考えずに楽しいことを考える、いいイメージばっかり膨らますっていう。まだまだ10年20年先も楽しいことが待ってるっていうような。あんまりそういう欲を持ちすぎず、潔く。そしたらすごいいろんなことが楽しくなってきましたね。
――実際に出演されて、ショートドラマのどのようなところに可能性を感じますか。
兒玉:ショートドラマは、短い時間の中で、より伝えたいことがコンパクトにまとまっているので。こういったCMだったり、早く、強く、思いを届けたいとか、何かを伝えたいというときに、これから伸びていくジャンルなんじゃないかなと思います。
砂川:縦型というものを僕初めてやらせていただいたんですけど、面白いなと思いました。10分のうちに伝えなければならない役者のキャラクターを提示したり、見せ所や演技力みたいなものもしっかりやらないといけないなと思いましたし。10分以内だからこそできる見やすさとか、そういうのもすごい感じました。
Webショートドラマ「ワンチーム、ワンホーム」は11月22日(金)よりショートドラマシリーズ「シゴトはもっと楽しめる」公式サイト、YouTubeにて公開。
(シネマカフェ編集部)