政府は22日、石破茂首相と第1次石破内閣の閣僚19人の資産を公開した。家族分を含めた総資産の平均は7245万円。1億円超は5人で、このうち3人は2億円を超えた。最多は公明党代表就任に伴い交代した斉藤鉄夫前国土交通相の2億3838万円で、首相は12番目の3377万円だった。(1万円未満は四捨五入)
公開されたのは10月1日の内閣発足時点のもの。首相の資産は、地元の鳥取市にある不動産計1555万円と自動車1台、三菱重工業や東京電力ホールディングスなど7銘柄計2万3925株の株式。妻も不動産931万円と金融資産890万円などを保有する。
斉藤氏は妻と合わせ、証券投資信託などの金融資産1億9198万円、不動産4640万円。株式も夫妻で35銘柄計3万7525株を持つ。
他に2億円を超えたのは浅尾慶一郎環境相と加藤勝信財務相。浅尾氏は東京都世田谷区に2億1138万円の土地を所有し、金融資産を含む総額が2億3326万円。加藤氏は本人分の金融資産が1億5000万円超に上り、夫妻の不動産と合わせて総額2億396万円となった。
第1次石破内閣の副大臣、政務官、官房副長官と10月1日に総辞職した岸田内閣の閣僚らの分も公表された。今月11日の第2次石破内閣発足時に退任した斉藤氏と牧原秀樹前法相、小里泰弘前農林水産相を含み、その際に入閣した3閣僚は含まれない。
対象は本人、配偶者と扶養する子どもの分。公開されたのは土地、建物(固定資産税課税標準額)や有価証券などで、預貯金は普通・当座預金を除く。株式は銘柄と株数のみで、資産額には反映されない。