安田淳一監督が「十一人の賊軍」白石和彌監督を前にぶち上げた「男がつらいよリブートしたい」

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2024年11月22日 20:48  日刊スポーツ

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映画「十一人の賊軍」の上映後、トークイベントで対談した白石和彌監督(右)と「侍タイムスリッパー」の安田淳一監督(撮影・村上幸将)

映画「十一人の賊軍」の上映が22日、都内のT・ジョイPRINCE品川で行われ、上映後に白石和彌監督(49)と「侍タイムスリッパー」の安田淳一監督(57)がトークショーを開き、対談した。次回作の予定、構想はあるかと聞かれ、安田監督は「松竹の『男がつらいよ』が好きなのでリブートしたい」とぶち上げた。これには、白石監督は「なかなかの企画ですね。渥美清さんの役、誰がやるんですか? 軽く言いましたけど、すごい野望ですね」と驚いた。


安田監督は、白石監督と並び立つと「ずっとテレビで見ていた監督を前に、浮足立っています」と恐縮した。「十一人の賊軍」の感想を聞かれ「迫力がやっぱりすごくて、山田孝之さん、仲野太賀さんがすごくて。マカロニウエスタンみたいな雰囲気があって、白石監督の(作品の)特徴の目玉が飛び出したり、すごい描写もある。寂しい描写もあるけれど…悪い人にバチが当たって、2時間40分、あっという間で楽しかった」と熱く語った。


白石監督も「侍タイムスリッパー」を見ており「橋が爆破したら、あの2人が現代に戻る…という、もう1つの世界線を…」と「十一人の賊軍」のリブートを逆提案? した。


「侍タイムスリッパー」の劇中で、主演の山口馬木也(51)が演じる会津藩士の武士・高坂新左衛門が、落雷によって時代劇撮影所にタイムスリップしてしまうことを引き合いにした突っ込みに、安田監督は笑みを浮かべた。そして「十一人の賊軍」の劇中で描かれた、橋を落として官軍を阻止するシーンを振り返り「インディーズ(映画製作者)から見たら、木の橋、爆破したら、いくらかかるんだろうなと…」と、率直な感想を口にした。


時代劇を監督したのは、安田監督は初めて、白石監督は今年公開の「碁盤斬り」に続き2作目だった。白石監督は「僕らには出来ない、ぜいたくな撮影をしているなと。時代劇への愛があって…」と「侍タイムスリッパー」の感想を語った。その上で「時代劇を作りたくて、やっとできた。安田さんが、いろいろな思いを抱えて作ったのを感じ、同士に感じる」と言い、固く握手した。

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