11月22日、FIA F2に参戦するロダン・モータースポーツは12月6〜8日にアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開催される2024年FIA F2最終戦において、ゼイン・マローニに代わり、FIA F3チャンピオンのレオナルド・フォルナローリを起用すると発表した。
ザウバー育成ドライバーとしてFIA F2フル参戦2年目を迎え、第12戦バクー終了時点ではシリーズランキング3位につけていたマローニ。そんなマローニはローラ・ヤマハABT(アプト)に加入し、2024年/2025年シーズン11からABB FIAフォーミュラE世界選手権に参戦することになった。
ただ、フォーミュラEの開幕戦サンパウロE-Prixが12月7日と、FIA F2の2024年シーズン最終戦と同週末の開催となっていたことから、マローニの代役ドライバーが誰になるのか、その動向にも注目が集まっていた。
そんななか、11月22日にフォルナローリの起用が明らかにされた。イタリア出身のフォルナローリは、2020年にイタリアF4でシングルシーターキャリアをスタートさせると、2022年はフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパに参戦しシリーズ8位となった。
2023年シーズンよりトライデントからFIA F3にステップアップし同年はランキング18位に終わるが、参戦2年目の2024年シーズンは未勝利ながら7回の表彰台獲得。2度のポールポジションとファステストを記録するなど、着々とポイントを獲得し続けて、GP3/FIA F3史上初の未勝利チャンピオンに輝いた。
そんなフォルナローリは、2025年シーズンのFIA F2にインビクタ・レーシングから参戦することが決定しており、また2024年シーズン最終戦後の12月11〜13日にヤス・マリーナで行われるFIA F2ポストシーズンテストにもインビクタ・レーシングから参加することも明らかにされていた。ただ、マローニのフォーミュラE参戦に伴い、急遽2024年最終戦でFIA F2デビューを飾ることになった。
「FIA F2の最終戦を、優れたチームであるロダン・モータースポーツと一緒に戦えることを嬉しく思う。練習もなくFIA F2マシンに乗るのは初めてだから、僕にとっては大きなチャレンジになる。でも待ちきれないし、アブダビでステアリングを握るのを楽しみにしている」と、フォルナローリ。
一方、マローニは「レオがアブダビで素晴らしい週末を過ごせることを祈っている」とコメント。
「ロダン・モータースポーツと一緒に仕事ができなくなるのは寂しいし、彼らの将来の成功を楽しみにしているよ! ただ、僕らにはまだカタールでの週末が残っている。ともにシーズンを力強く締めくくりたいと思っているよ」
そして、ロダン・モータースポーツのFIA F2チームマネージャーを務めるベン・ハンティングフォードは「シーズン最終戦のためにレオをチームに迎えることができて嬉しいね。彼にとってはステップアップになるが、我々は彼のFIA F3での走りを見てきており、すぐに順応して良いパフォーマンスを発揮してくれると確信している」と、コメント。
「もちろん、ゼインがフォーミュラEでのシーズンをスタートさせるまでには、まだカタールでの1戦を残している。彼の貢献に感謝し、彼の新しい冒険がうまくいくことを祈っている」
マローニのFIA F2ラストレースとなる第13戦は11月29日〜12月1日にカタールのルサイル・インターナショナル・サーキットで開催され、フォルナローリのデビュー戦となる第14戦/最終戦は12月6〜8日にアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開催される。