11月23日(土)、2024年WRC世界ラリー選手権の第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2024』の競技3日目“デイ3”が行われ、ヒョンデ・シェル・モービスWRTのオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合トップに立った。
TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチームのレギュラードライバーである勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、総合5番手で大会3日目を終えた。そんなデイ3を終えた各陣営から、ドライバーたちの声が届いている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合4番手
「最初のステージでも少し似たようなコメントをしたが、このように曲がりくねっているとフロントで苦労する。そして少し自信を失ってしまい、ブレーキも効かなくなる。問題はないが、今夜のラリーはまだ長い」(SS12)
「他のドライバーとの戦いは本当に接戦で、素晴らしいものだ。でもトヨタはかなり速い。僕は懸命に取り組んでいるところだ。本当にステージを楽しんでいたし、プッシュしていた。タカ(勝田)に抜かれたくなかったし、セブ(セバスチャン・オジエ)の近くにいたかったので、全力を尽くしたよ」(SS14)
「なんてステージだろう!今日は良い1日だった。自分たちがやったことにとても満足している。僕たちはひとつポジションを落としてしまったが、(セバスチャン・)オジエはよくやったよ。タカ(勝田貴元)にプレッシャーをかけ続け、ペースも改善したので、明日はマシンがうまく機能することを期待している。なんというステージだろう。そこにいると、いつまでも終わらないような気分になる。小さな変化だったが、僕にとっては役に立った。バランスを変えたんだ」(SS15)
●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合6番手
「(暫定でステージトップになったと聞いて)ああ、本当に?僕は慎重になりすぎたと思う。本当にトリッキーで、泥がたくさんあった。最初は砂利が出てきたが、泥も多かった。最初は本当に慎重だった。僕はすべてフルソフト(タイヤ)を履いていた」(SS10)
「ハードタイヤでクロスにしたが、いくつかのセクションはまだだいぶ濡れていた。ここはサーキットのレーストラックのようなもので、理想的ではなかった。グリップが少しばかり不均等だった」(SS11)
「正直なところフィーリングは良かったので、どこでそんなにタイムを失っているのか理解するために、スプリットを見てみるつもりだ。それが一貫して起きているのか、それとも一部だけのことなのかはわからない」(SS14)
「路面はかなり乾燥していて、ハードタイヤでもオーバーヒートしている。終わりに向けて本当にトリッキーになっている。おそらくセットアップを変更すれば、もっと簡単にできると思うので、みんなに確認してみるよ。チリでのグラベルの金曜日と合わせて、今日は僕たちにとって最高の日だと思う。僕たちはまだ他のドライバーほど速くはないが、スプリットをチェックして、どうすればもっと改善できるか見極める必要がある」(SS15)
■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合首位
「今日のステージはどれも本当に過酷だ。ところによってはすごく低速だし、終わりがないように見えた。それと同時に、グリップが変化したり、多くのサプライズがあったり、ひやっとする瞬間があったりした。またしても厳しい1日だったが、2回目のループでは特別なことが起こった。午前中のエルフィン(・エバンス)は明らかに調子が悪かった。でも、僕たちは午後にさらに強くなり、依然として有利な状況のまま1日を終えることができた」
「僕たちは今週末ずっとそのために努力してきたし、明日もまたそうするつもりだ。主な目標はマニュファクチャラーズ選手権であり、それを達成したい。トヨタ勢はとても速いので、全員がベストを尽くして勝利を獲得する必要がある」
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合7番手
「7番手まで追いつけたことに満足している。午前中には、あまり現実的に思えなかったことだからね。もちろん、もっと良い週末の結果にできたかもしれないが、僕はキャリアのなかで多くの挫折を経験し、冷静さを保つことと状況に対処することを学んできた。今日はそうしたことをとてもうまくやり遂げたと思う」
「僕たちには失うものが多くあった一方で、他のドライバーには得るものがたくさんあったことを考えるとね。明日は大事な日になるかもしれないので、幸運を祈ってぐっすり眠るようにしたい。でも、まだ戦いは続いており、さらにポイントを獲得しなければならない。明日は数ステージを走ってみて、自分たちがどこにいるのか、何をしなければならないのかということを見ていこう」
●アンドレアス・ミケルセン(#9 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイリタイア
「昨日の事故の後、修理後のマシンが走行中に最適に機能していることを確認したかった。僕たちは午前中のループを走って、マシンのシェイクダウンを行い、すべてが正常に機能していることを確認した。午前中のパフォーマンスとスピードに満足したので、明日の大きなプッシュに備えて午後のループから撤退することをチームとともに決定した」
「今日は何も得るものはなかったが、日曜日にはマニュファクチャラーズチャンピオンシップ争いでチームをサポートする大きなチャンスがある」
■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合2番手
「今朝はコンディションが簡単ではない中、とても良いスタートを切ることができたよ。午後もその調子を維持できることを期待していたけど、残念ながらそうはならなかった。クルマのフィーリングは悪くなかったけれど、低速のセクションで少し苦戦し、それが大きなタイムロスに繋がってしまった」
「スピードが高いセクションでは問題ないけれど、高速区間はそれほど多くなかった。今夜はチームと話し合って原因を究明し、明日に向けて正しい方向に進めるように努力する。明日は最後の追い込みをかけ、全力を出し切らなければならない」
●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合3番手
「我々にとってはポジティブな一日になった。3本のステージで優勝するなど一日を通して最速だった。また、表彰台圏内に復帰しチームに多くのポイントをもたらすことが可能になったよ」
「これ以上にできることはあまりないと思う。もちろん、さらに多くを望みたいところだけど、マニュファクチャラー選手権における我々のチャンスはシーズン最後の日まで残っているから、全力を尽くす必要がある。日曜日に最大ポイントを獲得できるようにプッシュし、運が我々に向くことを願うしかない。ラリーでは最後まで何が起こるかわからないよ!」
●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合5番手
「一日を最後まで走り切ることができて良かったです。これは自分にとってメインターゲットのひとつでした。午前中最後のステージではスピンをして数秒を失うなど、何度か難しい局面はありました。それでもクルマのフィーリングは良く、何度か良いタイムを出すことができましたので、全体的には悪くなかったと思います」
「明日はチームにとっても非常に重要な一日になると思いますので、さらに良いフィーリングを見つけ、集中して取り組む必要があります」