2024年F1ラスベガスGP決勝で、マクラーレンのランド・ノリスは6位を獲得。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が5位でフィニッシュしたことで、ノリスのドライバーズタイトル獲得の可能性がなくなった。
ノリスは6番グリッドからミディアムタイヤでスタート、ポジションを維持して序盤を走行。9周目に早々に最初のピットストップを行い、ハードタイヤに交換、セカンドスティントでは、フェルスタッペンが2番手に位置するのに対し、ノリスは6番手と大きく引き離された。
2回目のタイヤ交換はフェルスタッペンより数周遅く行い、ノリスは再び6番手を走行。一時3番手にいたフェルスタッペンはフェラーリ勢に抜かれて5番手まで落ちたものの、ノリスとの差を約10秒築いていた。フェルスタッペンより前に出ることが難しくなったノリスは、後ろのオスカー・ピアストリとの差が約23秒あったことから、ファステストラップ狙いで、48周目にソフトタイヤに交換。ポジションを落とすことなく、最終ラップ50周目に1分34秒876を記録し、追加の1ポイントを獲得した。
チーム代表アンドレア・ステラは、今回はマシンとタイヤに苦しみ、ダメージを最小限に抑える週末になったと述べている。
ドライバーズタイトルの戦いは終わったが、コンストラクターズ選手権の行方はまだ分からない。残り2戦の段階で、首位マクラーレンは608ポイント、2位フェラーリは584ポイント、3位レッドブルは555ポイント。マクラーレンは今回15ポイントの獲得にとどまったが、フェラーリは27ポイントを稼ぎ、その差を24ポイントに縮めた。
■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=6位(50周/50周)
6番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード→ソフト
まず、ドライバーズチャンピオンシップを獲得したマックスに心からおめでとうと言いたい。彼はタイトルに値する。一年を通して誰よりも良い走りをし、ほとんどミスをしなかった。再びチャンピオンとなった彼を祝福したい。
僕にとって、今日はまずまずのレースではあったが、マシンにペースがなく、チャレンジングなコンディションに苦労した。今回はかなり苦戦し、良い週末ではなかった。今後に向けてマシンに関して改善すべき点がたくさんある。
この後は来週末に集中し、カタールではさらに強くなって戻ってくるつもりだ。カタールは、ラスベガスよりも僕たちのマシンとの相性が良いはずだ。残り2戦に完全に集中している。
(レース後のインタビューで語り)自分がタイトルの可能性を失ったことにがっかりしている。でもマックスはチャンピオンに値する。彼は僕よりも良いシーズンを送った。他の誰よりもチャンピオンにふさわしい仕事をした。マックスには弱点がないんだ。
彼はベストのマシンを持っているときは圧倒的な強さを発揮し、ベストのマシンがないときでも、常に上位にいて、ライバルの仕事を困難にする。
僕たちにとって今週末は最悪だった。今日はマックスと戦いたかったが、それもできなかったんだ。