2024年F1ラスベガスGP決勝で、フェラーリのカルロス・サインツは3位、シャルル・ルクレールは4位を獲得した。
スタート直後、4番グリッドのルクレールが、サインツの前の2番手に浮上。首位を行くジョージ・ラッセル(メルセデス)にチャレンジしたが、そのうちついていくことができなくなり、ルクレールはポジションを大幅に落とした後、最初のピットストップを行った。
その後は常にサインツがルクレールの前を走り、ふたりは3位と4位でフィニッシュした。
ふたりはそれぞれレースのなかで不満を感じる出来事に遭遇していた。サインツは、2回目のタイヤ交換の際に、直前になってステイアウトするよう指示され、それによって時間を失ったと感じている。
ルクレールは、2回目のピットストップを終えてコースに復帰した際、先にタイヤ交換を済ませていたサインツの前に出たものの、すぐに抜かれてしまった。サインツは追い越しを禁じられていたと考えていたルクレールは、サインツの行動に激怒し、レース終了後のクールダウンラップ走行時に無線で不適切な言葉を使いながら、不満を表した。
ランキング2位のフェラーリは今回27ポイントを稼ぎ、1位のマクラーレンは15ポイントの獲得にとどまった。そのため、両者の差は24ポイントに縮まった。
■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=3位(50周/50周)
2番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード
今日のメルセデス勢のペースを考えれば、チームとして最大限のポイントを確保できたと思う。そして、2度目のストップの時にピットエントリーでのドタバタがなかったとしても、ルイス(・ハミルトン)の前にはとどまれなかっただろうね。プラクティスの時の様子から見て、もっと競争力があると予想していたのだが、レースではタイヤのグレイニングがひどくて苦戦した。
コンストラクターズ争いの決着を最終戦まで持ち越すことを目指して、残りの2戦も戦い続けるよ。さあ、次はカタールだ。
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=4位(50周/50周)
4番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード
スターティンググリッドと同じ位置でレースをフィニッシュした。そう言うとあまりエキサイティングではなさそうだけど、細かい部分に目を向けるといろいろなことがあったんだ。ミディアムを履いた最初のスティントでは、残念ながらフロントのデグラデーションが大きかったが、ハードはよく機能してくれて挽回することができた。
マックス(・フェルスタッペン)に心からおめでとうと言いたい。彼はこの選手権タイトルに相応しい。マックスは驚くべきシーズンを送り、常に最善の結果を確保してきたことが報われた。僕らの来年に向けてのモチベーションは、これで一層高まった。来季は彼にもっと強いプレッシャーをかけられるようになりたいと思う。
マクラーレンより上位でシーズンを終えるために、最後の2戦では全力でプッシュするつもりだ。