そんな第1大会を前に、今シーズン4名のドライバーで争われてきたマスタークラスは2024年のチャンピオンが決することになった。鈴鹿サーキットで行われた第6大会までに122ポイントを積み重ねたDRAGON(TEAM DRAGON 324)が2021年以来のタイトルを決めた。それというのも、第6大会までに99ポイントでランキング2位につけていた今田信宏(JMS RACING TEAM)が第1大会を欠場することがエントリーリスト発表とともに決まったからだ。
■2台に強力なふたりのドライバーが参戦 これでマスタークラスはレースウイーク前にタイトルが決したが、日程変更によるドライバー変更が、白熱する総合チャンピオン争いにも影響を与えるかもしれない。欠場する今田に代わって、JMS RACING TEAMの4号車には菅波冬悟が乗り込むことになったほか、藤原の13号車TEAM DRAGON 324は荒川麟がドライブすることになった。
今季はスーパーGT、スーパー耐久など幅広く活動する菅波は今季スーパーフォーミュラ・ライツは初参戦だが、木曜専有走行でドライブもしており今季の車両へのノウハウもある。さらに言えば、2023年はもてぎで優勝1回、2位表彰台1回という結果を残した。11月24日にはTOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupのプロフェッショナルシリーズチャンピオンももてぎで決めており、好調のまま週末を迎えるはずだ。
強力なふたりのドライバーが加わることで、ランキングトップの小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)にとっても、9点差で続く野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)にとっても、気になる存在になるのは間違いないだろう。B-MAX RACING TEAMを率いる存在でもあるDRAGONは「4対4の総力戦が見られると思います」という。
TOM'Sは野中、まだタイトルの可能性を残す中村仁、小林利徠斗のふたり、そして古谷悠河。チーム名こそ異なるが、B-MAX RACING TEAM勢は小出、ケイレン・フレデリック、菅波、荒川という陣容。この8台に、鈴鹿から調子を上げトップ争いに絡んでいる荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)、そして復帰2戦目の入山翔(IRISアルビレックス-RT)、参戦2大会目の伊東黎明(LMcorsa OTG 320)が絡むのがスーパーフォーミュラ・ライツ第1大会もてぎの構図だ。
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会もてぎ エントリーリスト NoMasterDriverCar NameTeam1ケイレン・フレデリックPilot ONE Racing with B-MAXB-MAX RACING TEAM2荒尾創大HFDP WITH TODA RACINGTODA RACING4菅波冬悟JMS RACING TEAMJMS RACING TEAM5入山翔IRISアルビレックス-RTALBIREX RACING TEAM8M清水康弘GNSY 324GNSY RACING13荒川麟TEAM DRAGON 324TEAM DRAGON30MDRAGONTEAM DRAGON 324TEAM DRAGON35中村仁モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DCTOM'S36野中誠太PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DCTOM'S37古谷悠河Deloitte. HTP TOM'S 320TOM'S38小林利徠斗モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DCTOM'S50小出峻HFDP WITH B-MAX RACINGB-MAX RACING TEAM60伊東黎明LMcorsa OTG 320LM corsa