レーサーズ・エッジ・モータースポーツは、2025年のGTワールドチャレンジ・アメリカでアキュラからアストンマーティンのGT3マシンへと乗り換え、この英国ブランドとの新たな「長期的戦略的パートナーシップ」を結ぶと発表した。
■サポート終了&後継車開発なしは「挑戦する絶好のタイミング」
この動きは、同選手権を制したこともあるアキュラNSX GT3のサポートが終了する中で行われた。
ジョン・ミラチ率いるこのチームは、2025年に再びSROアメリカの競技に焦点を合わせ、GTアメリカにアストンマーティンを投入する。チームの声明によると、同メーカーとのパートナーシップは、潜在的なGT4プログラムへの「扉を開く」としている。
「アストンマーティン・レーシングは、新しいパートナーと、すぐにトラック上で競争力を発揮できる適切なマシンという両面で、我々にとってすべての条件を満たしていた」とミラチは語った。
「我々はさまざまな選択肢を調査し、複数のマニュファクチャラーと話をしたが、アストンマーティン・レーシングはすぐにリストのトップに上がった。すべての選択肢を検討した後、その決定は実際のところ簡単なものだった」
レーサーズ・エッジがアストンへと切り替えることは、2025年の北米のプロスポーツカーレースのグリッドからNSX GT3 Evo22が姿を消すことを意味する。同じくアキュラで、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権を戦ってきたグラディエント・レーシングは、来季の同選手権でフォード・マスタングGT3へと切り替えることを発表済みだ。
「アキュラNSX GT3プログラムのサポートが終了し、GT3の後継車の開発も行われていないことから、新たな挑戦をする絶好のタイミングだと感じた」とミラチは語った。
「ホンダ・レーシング・コーポレーションとアキュラ・モータースポーツとともに、我々は6年間にわたり成功を収め、24回のレース優勝、合計53回の表彰台、そして3回のチャンピオンシップ獲得という、世界のどのNSX GT3チームよりも多くの記録を達成した」
「我々はこれらの成果を本当に誇りに思っているが、その成功とともに素晴らしい友情も築いてきた。その友情がなくなるのは寂しく、この変化はほろ苦いものだ」
「同時に我々は将来に期待し、アストンマーティン・レーシングの皆と、同じような成功を創り上げていきたいと思っている」