政府は26日、自衛官の処遇改善を話し合う関係閣僚会議(議長・石破茂首相)の第3回会合を首相官邸で開いた。2〜3年の任期制自衛官の確保策として、現行の「自衛官候補生」制度を廃止し、給与水準を引き上げた新たな採用枠を創設する案が防衛省から示された。
自衛官候補生は自衛官の身分を持たず、採用後約3カ月間の基礎訓練を経て最下位の階級の「2士」として任官する。初めから自衛官として入隊する「一般曹候補生」や警察官などと比べて初任給が低く、採用状況が特に厳しい。
新たな制度では、自衛官候補生も当初から自衛官として採用。初任給を現在の月額15万7000円から、一般曹候補生と同等の19万8800円とする。2025年度に募集を始めるとしている。