斂葬の儀が26日行われた豊島岡墓地(東京都文京区)周辺には、三笠宮妃百合子さまを見送ろうと大勢の人が集まり、一般拝礼の長い列を作った。
40年ほど前に三笠宮ご夫妻を隅田川で屋形船に乗せたことがあるという東京都東村山市の永野誠一さん(81)は「百合子さまはにこにこしている姿が印象的だった。最後にお別れを言えて良かった」と穏やかな表情で話した。
練馬区の加藤トシ子さん(88)は「自分も息子を亡くしており、(長男寛仁さま、次男桂宮さま、三男高円宮さまと)3人も亡くされた百合子さまはどんなにおつらかったか。向こうでお子さま方と再会できることを祈っている」と語った。
文京区の滝田和美さん(87)は「戦争を経験し、大変な時期を過ごしてこられた方。長い間ありがとうございましたとお伝えしたい」と寂しそうに話した。
三笠宮妃百合子さまの「斂葬(れんそう)の儀」で、一般拝礼に訪れた人たち=26日午後、東京都文京区の豊島岡墓地