“ロレックス24”こと、アメリカ・フロリダ州のオーバルトラックで開催される『デイトナ24時間レース』の予選が、2020年以来初めてレースウイークに実施されることとなった。
北米の耐久レースシリーズ、ウェザーテック・スポーツカー選手権を運営するIMSAは、来年1月25〜26日にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われる新シーズンの開幕戦と、その一週間前に実施される公式テスト『ロア・ビフォア・ザ・ロレックス』のタイムスケジュールを明らかにした。
デイトナ24時間の予選は、2021年と22年に行われた予選レースを含め、今季2024年まで“ロア(咆哮の意)・イベント”の一部として実施されてきた。予選がより伝統的なスケジュールに立ち返る、つまりレースウイークに戻ることになるが、その要因としてはGTDプロクラス、およびGTDクラスのマシンを対象にした“ターゲット・パフォーマンス・テスト”が1月18〜19日に行われることが挙げられる。
GTカテゴリーに出場するGT3カーのバランス・オブ・パフォーマンス(BoP=性能調整)を設定するうえで必要となるこのテストは、以前は12月のIMSA公認テストの中で実施されてきた。しかし、今年は公認テストが11月に前倒しされ、ターゲット・パフォーマンス・テストは延期されていた。
“ロア”で知られるIMSAのプレシーズンテストは、デイトナ24時間に出場するすべてのチームの参加が義務付けられており、テスト期間内に合計7回のセッションが予定されている。ただし、2025年に見られる変更のひとつとして1月19日(日)の午後に、ブロンズレーティングのLMP2およびGTDドライバー専用の走行セッションが90分の枠で用意された。
レースウイークは1月23日木曜から走行開始となる。同日に予選が行われるが、GTDプロとGTDは初めてクラスごとにセッションが分割されての実施に。夜にはナイトプラクティスが行われ、翌24日金曜に最後のプラクティスを終えるとあとは本番を待つばかり。
2025年IMSA開幕戦『第63回ロレックス24・アット・デイトナ』の決勝は、25日土曜13時40分(日本時間26日日曜3時40分)にスタートが切られる予定だ。