「12月11日、山下達郎さんの代表曲『クリスマス・イブ』の2024年バージョンが収録されたCDが発売されます。まもなくクリスマスシーズンですから、妻で歌手の竹内まりやさんのクリスマスソング『すてきなホリデイ』も巷に流れ始めることでしょう」(スポーツ紙記者)
『ワーナーミュージック・ジャパン』の電撃人事
そんな山下夫妻が所属するレコード会社の『ワーナーミュージック・ジャパン』(以下、ワーナー)の社内は、聖夜が近づいているにもかかわらず、どうやら穏やかではないようで……。
「ワーナーで10年間、代表取締役兼CEOを務めていた小林和之氏の退任に伴い、12月2日付で新しく、岡田武士氏が就任するんです。岡田氏は『ユニバーサル ミュージック』で『着うた』の配信や、昨年のレコード大賞を受賞した『Mrs.GREEN APPLE』の育成に携わった敏腕ディレクター。
その手腕を買われてワーナーに引き抜かれ、CEOの座に就くことに。しかし、この電撃人事に対し、ワーナーを長年支えてきたディレクターの阿木慎太郎氏が強く反発したそうなんです」(レコード会社関係者、以下同)
阿木氏は'02年、ワーナーに入社。『愛をこめて花束を』で知られるSuperflyを担当するなど、実績を積み続け、'20年からワーナーの執行役員に就任。同社レーベル所属の山下達郎や竹内まりや、あいみょんなどの音楽制作に大きく関わっていた。
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「一時は、ワーナーの次期CEOと囁かれていた阿木氏ですが、結局その座に就いたのは別会社出身の岡田氏。納得のいかなかった阿木氏は、11月16日にユニバーサル ミュージックに移籍してディレクターに就任しました。つまりワーナーとユニバーサル、お互いのエース社員が同時期に入れ替わったんです」
ワーナー離脱を検討するアーティストたち
この移籍騒動がワーナー内で大きな波紋を広げている。
「ワーナー所属のアーティストは、阿木氏を慕う人が多いんです。ラッパーとして活躍中のちゃんみなさんは、今回の移籍劇が響いて、ワーナーを離れることが内定しています。さらに、阿木氏のユニバーサル移籍の影響は他の所属アーティストにも波及しており、“山下夫妻やあいみょんもワーナー離脱を検討するのでは”と囁かれ始めているんです」
阿木氏の移籍を巡る一連のいざこざや、ちゃんみなをはじめとするアーティストの離脱危機は事実なのか。ワーナーに問い合わせるも期日までに返答はなかった。
「岡田氏はデジタルマーケティングの知見が深く、ストリーミング配信を積極的に取り入れてユニバーサルの躍進に貢献した人物。今回、ワーナーがCEOに招いたのも自社のサブスクリプションなどの配信サービスを強化したいという思惑があるのでしょう。
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しかし、山下さんはサブスク配信について“おそらく死ぬまでやらない”と発言するなど懐疑的なスタンスを取っています。音楽制作はアーティストとレコード会社の信頼関係が必要不可欠。岡田氏のCEO就任で会社の方針が大きく変われば、離脱という選択肢も十分あり得ると思います」
クリスマス目前に起きたレコード会社間の移籍騒動。山下の『クリスマス・イブ』は来年もワーナーからリリースされるのだろうか─。