「オレだよ」「アタシだよ」と自身の手柄を奪い合おうとする男女2人組“徳川徳男・徳子”が、オーガニックの祭典“THE ORGANIC DAYS”の二代目ミューズに就任!
“THE ORGANIC DAYS”は「ナチュラル&オーガニック=難しい」ではなく、自分らしく楽しむ選択の1つとして取り入れてほしいという生まれたオーガニックの祭典。“徳川徳男・徳子”のふたりは、そのイメージを打破するため、起用されました。
その奇妙の極致として生まれた男女キャラクターを演じるのが、お笑い芸人の友近さんとお笑いコンビのハリセンボン近藤春菜さん。起用を受けての心境、そして話題になった友近さんのYouTubeやハリセンボン20周年など、2024年も振り返っていただきました。
◆コスメから一番遠いところにいるふたり
――まずは今回のオーガニックの祭典、二代目ミューズ就任ですが、オファーがあった時はいかがでしたか?
友近:徳川徳男・徳子ってコスメから一番遠いところにいるふたりなのですが、だからこそ面白いのかなと思いました(笑)。
近藤:正直最初はびっくりしましたが、めちゃくちゃうれしかったです。普段は春菜としてCosme Kitchen(コスメキッチン)さんに行かせていただいたりしているのですが、そこに今回、徳男・徳子で一緒に出来るというギャップの面白さ、ですよね。Cosme Kitchenさんが楽しんでくれる感じがうれしかったです。
友近:別の話ですが、以前にもまつエクのとある企画で呼んでいただいたことがあり、徳男・徳子は美容系にニーズがあるのかもしれません(笑)。企業さんの中にこのふたりをきれいにしてあげようという人がいるのかなと思います。
――今回のミューズ就任に伴い、グラフィックや動画の撮影があったかと思うのですが、撮影はいかがでしたか?
友近:ちゃんと言わないといけない言葉があるので、そこはちゃんとして、それ以外は自由に話すという感じで撮影しました。
近藤:「THE ORGANIC DAYS」や「期間中は対象商品が〜」みたいなちゃんとお伝えしないといけないところがあり、後は自由にやっていい感じだったので、終わりもこちらのサジ加減で自由な感じでやっていたのですが、仕上がりを観たらだいぶギュ! となっていました(笑)。
友近:テンポよく編集していただいていました(笑)。
◆コスメの名前は「覚えてない」
――また、季節が冬になりつつありますが、この時期おすすめの肌ケアやこだわりのコスメなどありましたら教えてください。
友近:わたしは本当に商品名を覚えられないのですが(苦笑)、導入液として黄色と透明が混じっているものを10年前くらいに人に勧められて、その上から化粧水をしている感じですね。パックも去年くらいからいいところのものを使っているのですが、名前を覚えていないんです。本当に覚えないし、そもそもラベルを見ない。人に教えられないんですよ(笑)
――関心が薄い?
友近:ですかね。あとは(ラベルが)読めない(笑)。
近藤:何語かも分からないという(笑)。
友近:茶色の箱に入っているやつ。
近藤:そういう商品、多い(笑)!
――今回の二代目ミューズの起用も、「ナチュラル&オーガニック=難しい」というイメージを打破するためとのことで、そういう飾らない親しみやすさがよいのではないでしょうか?
近藤:わたしも疎いところがあるんですよ。今年からエステに通い始めまして、顔や腸もみ、全身やってくれるところなんですね。そこでおすすめしてくれるアイテムを使っているのですが、友近さん同様、何の名前なのか覚えていない。おすすめしてもらって買うので、分かってないんです。もちろんちゃんと使い方などを説明してくれるので、そのとおりにやるんですけど、名前は分からないという(笑)。
◆サスペンスドラマ動画が大反響
――2024年が終わりますが、どのような一年だったでしょうか?
友近:今年は楽しかった一年で、やりたかったYouTubeドラマ(※)を作れたことが大きいですね。昭和の映像が好きで、80年代、90年代のドラマが好き。今は2時間ドラマも減っているので、どうにかして観たいわけです。それやったら観るじゃなくて、自分で出ようと。作ろうと。昭和の映像制作が得意な会社にお願いして、そこからやり始めました。
(※編集部注…YouTubeチャンネル「フィルムエストTV」で公開された動画「友近さん&モグライダー芝さんと“あの頃”っぽいサスペンスドラマを撮ってみた」)
――ものすごく話題になりましたが、勝算はあったのでしょうか?
友近:話題になるというか、みんなが観てくれるだろうなという自信はありました。でも、あそこまでとは思わなかったです。モグライダーの芝さんも世界観をすぐ理解してくれて、めちゃくちゃお芝居が上手かったですよね。
ある種、あの時代のものまねをしたらいいと理解したそうで、やりやすかったと言っていました。わたしもあの感じのネタはいつもやっていたので、楽しかったです。あれが「ロケーションジャパン」にノミネートされたことが今年一番うれしかったですね。
近藤:数々の映画やドラマがあるなか、すごいですよね。
◆40代に入って「マイペースに好きなことを」
――春菜さんはハリセンボン結成20周年、事務所移籍で新スタートの年でもありました。
近藤:ハリセンボンとして20周年ということで、とても楽しく、めちゃくちゃ充実した1年を過ごさせていただいたと思いますし、この年末には単独ライブを7年ぶりにやらせてもらったり。わたしたちもYouTubeで好きなことをやらせてもらって、コメントでいただく言葉もめちゃくちゃ平和でありがたい限りです。
わたしたちふたりも40代に入り、40代のリアルな感じがテレビとは違う素の部分みたいなところで「癒されています」みたいなコメントもあったりして。わたしたちも丸くなり、素の無理しない感じでいけているところがいいなあと。40代に入ってマイペースに好きなことができている感じが、すごく楽しいなと思っているのでいい一年でしたね。
――丸くなったと言うと、昔は尖っていたのですか?
近藤:尖っていたというよりは、20代は目の前のことをやることで精一杯で、自分たちのやりたいことってなんだろうって思っていました。わたしたちは駆け抜けて来た印象があって、30代で徐々にやりたいことが見えたコンビだと思うんですけど、40代でさらにとってもマイペースにできている感じがして、そこはいいなと思います。
◆来年の目標は?
――さて、来年の目標はいかがでしょうか?
友近:わたしはまずは引き続き、水谷千重子と西尾一男を(笑)。ふたりは独り立ちしていて、水谷は明治座の座長をしていて、西尾一男は単独で高級ホテルでショーをやるまでになりました。そのふたりはそのまま続けてもらって、わたしはわたしで例のサスペンス劇場をシリーズ化したいですし、継続していきたとい思っています。
近藤:とにかくやれることをやれる年にしたいですね。徳男・徳子もやりたいですし、あとは映画ドラマ。お笑いではない、お芝居をやりたいです。今自分が興味のあることや、求められることを積極的にやっていきたい。そういう年にしたいですね。
友近:わたしたち、真面目ドラマで共演したらどうなるんだろうね?
近藤:友近さんと看護師とか(笑)。なんとなくいま見えました!
<取材・文/トキタタカシ>
【トキタタカシ】
映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、インスタグラムにて写真レポートを行うことも。