日本製月経カップブランド「murmo(マーモ)」を展開するmurmurは、働く20〜40代女性を対象に「仕事と生理」に関する調査を実施しました。
■生理中の仕事は「パフォーマンスが低下」と7割が回答
今回の調査では、働く女性に対し仕事中における生理期間について聞きました。
「生理期間は仕事において、パフォーマンスが下がると感じますか?」と質問したところ、7割以上が「はい(72.0%)」と回答。多くの働く女性は、生理期間中に仕事のパフォーマンスが低下する傾向にあることが判明しました。
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具体的に、生理期間中のどういったことが原因だと感じているのでしょうか。
「それはなぜですか?」と質問したところ、「集中力が途切れやすい(27.6%)」「ストレスを感じやすく、情緒が不安定(27.6%)」が最も多く、「頻繁な休憩(トイレなど)が必要で仕事が中断される(18.5%)」と続きました。
また、「何が原因だと思いますか?(当てはまるものすべてを選択)」との問いには「気分の落ち込みやイライラ(45.0%)」が最多に。「痛み(44.1%)」「ムレ、臭い、かゆみ等の不快感(33.8%)」「経血量の多さ(31.2%)」「生理期間中の手間の多さ(生理用品の交換や持ち歩きなど)(26.4%)」と続きました。
気分の落ち込みや痛みなどの生理時特有の体調変化が、集中力の低下やストレスなどにつながり、仕事に支障をきたす傾向にあるようです。
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さらに体調変化だけでなく、ムレ、臭い、かゆみなどの不快感が原因だと感じる人も3割以上いることが示され、仕事中に集中の妨げとなっていることが考えられます。
経血量が多いことに加え、こういった不快感を取り除くためには頻繁なトイレ休憩が必要となることも仕事のパフォーマンス低下につながると感じていることが示唆されました。
仕事中の生理との付き合い方は働く女性にとって、大きな悩みの一つとなっているのではないでしょうか。
■適切なタイミングで生理用品を交換できないことが不快感や不安に
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「仕事における生理で経験があることを以下から選んでください(当てはまるものすべてを選択)」と尋ねたところ、「自分のタイミングでトイレに行けなかった(42.4%)」が最も多く、「生理用品を持ち歩くのを忘れていた・なくなった(37.2%)」「衣服や椅子に経血がついた(34.0%)」と続きました。
4割以上が、自分のタイミングでトイレに行けなかった経験があることが判明。接客や打ち合わせなど、途中でトイレに抜けられない経験をした人も多いのではないでしょうか。
◇仕事中の生理の失敗談や経験とは?
具体的なエピソードについても聞きました。
・「ユニフォームを汚してないか気になり仕事に集中出来なかった」(20代/東京都/会社員) ・「ナプキンを持ってくるのを忘れてトイレットペーパーで対処した」(30代/大阪府/会社員) ・「会議中など抜けられないときに出血が多く、漏れてしまい、替えの服が見つからずに困った」(40代/神奈川県/公務員) ・「忙しくてトイレに行けず、服と椅子に血がついていた」(40代/大阪府/会社員) ・「男性ばかりの職場にいたとき、トイレが喫煙所を通って行かないといけないため、生理用品を持ってその前を通るのが苦痛だった」(40代/福岡県/会社員)
経血漏れなどの経験談が多く寄せられており、集中力低下や精神的ストレスの原因となっていることが示されました。
また、生理用品の持ち歩きにまつわるエピソードも寄せられました。この内容に共感する女性は多いのではないでしょうか。
では、仕事中の生理について、どのような悩みをもつ女性が多いのでしょうか。
「仕事中の生理における悩みはありますか?(当てはまるものすべてを選択)」と聞いたところ、「生理用品の不快感や交換の手間(42.4%)」が最も多く、「イライラや不安など精神的な不調(39.2%)」「経血漏れが周りに気づかれないか(34.8%)」「臭いが周りに漏れていないか(33.9%)」と続きました。
生理用品の不快感や交換の手間が、最も多い悩みであるという結果になりました。適切なタイミングで生理用品を交換できないことが不快感の増大や経血漏れ、臭い漏れへの不安も引き起こしているようです。
手間や不快感を感じる女性が多い中で、普段仕事中にどのような生理用品やサニタリーグッズを使用しているのでしょうか。
「普段仕事中に使用している生理用品・サニタリーグッズは何ですか?(当てはまるものすべてを選択)」との質問では、「使い捨てナプキン(82.8%)」が圧倒的に多く、「おりものシート(27.1%)」「タンポン(15.4%)」と続きました。
普段使用している生理用品についての質問では、使い捨てナプキンの利用者が圧倒的に多く、オフィスワークなどの環境での交換における手軽さや、携帯するうえでの利便性が理由として考えられます。
おりものシートやタンポンの使用も見られますが、経血量やタイミングによって選択されていると推測されます。
仕事中の経験や悩みに経血漏れに関する回答があるようですが、仕事中に経血漏れを経験した人はどのくらいいるのでしょうか。
「仕事中(通勤中含む)に経血漏れを経験したことはありますか?」と質問したところ、以下のような回答結果になりました。
・「頻繁にある(5.8%)」 ・「時々ある(27.2%)」 ・「1〜2回経験したことがある(37.1%)」 ・「1回もない(29.9%)」
睡眠時や運動時には経血漏れが起きやすく、多くの女性が一度は経験していることでしょう。一方で「仕事中」という、前述した状況よりも経血漏れが起きにくいと思われる状況においても約7割の女性が経血漏れを経験していることが明らかになりました。
こういった職場における生理の悩みを感じる中で、女性はどのような対策を行い、生理期間を乗り越えているのでしょうか。
「生理期間の仕事において、工夫していることはありますか?(当てはまるものすべてを選択)」と質問したところ、「漏れにくい生理用品を使う(42.4%)」が最も多く、「服装(色が薄いボトムスははかないなど)(40.1%)」「鎮痛薬を飲む(27.9%)」と続きました。
漏れにくい生理用品の使用や、服装を工夫するという意見が上位にあがる結果となりました。前問の結果からも、職場での経血漏れは女性にとって大きな悩みであり、生理用品などを工夫して対策している女性が多いことが示されました。
■まとめ
仕事中の経血漏れの経験者は7割以上。経血漏れへの対策は仕事のパフォーマンス向上の一つの解決策に 今回の調査で、「仕事と生理」という観点から、働く女性の生理期間の悩みや向き合い方が明らかになりました。
生理期間中は仕事のパフォーマンスが下がると7割以上の人が感じているようです。理由は痛みや生理の不快感からくる、集中力の途切れや情緒の乱れが多く挙げられました。
仕事中の生理期間の経験や悩みとして、体調変化に加え、職場という環境による不便さから経血漏れや臭い漏れを懸念している状況が示唆されました。実際にユニフォームを汚していないか気になり仕事に集中できなかったという声が寄せられています。
また、使用する生理用品については、「使い捨てナプキン」が主流であり、使い慣れたものを選ぶ傾向が見られます。
仕事中に経血漏れを経験してしまった人は約7割と、多くの女性が経血漏れの問題に直面していることが明らかになりました。生理期間の仕事では4割以上が漏れにくい生理用品を使うなどの工夫をしていますが、十分な対策ができていない現状が浮き彫りになりました。
働く女性が仕事中の悩みを軽減しパフォーマンスを高めるために、経血漏れの心配が少なく、使いやすいサニタリーグッズが求められているのかもしれません。
■調査概要
「仕事と生理」に関する調査 【調査期間】2024年10月7日〜10月8日 【調査方法】PRIZMA( https://www.prizma-link.com/press )によるインターネット調査 【調査人数】1,006人 【調査対象】調査回答時に働く20〜40代女性と回答したモニター 【調査元】murmur( https://murmo.jp/ ) 【モニター提供元】PRIZMAリサーチ
(エボル)
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