『ウィキッド ふたりの魔女』でグリンダ役を演じているアリアナ・グランデが、同作の作曲家スティーヴン・シュワルツの“ある提案”を断固拒否したことが分かった。
スティーヴン・シュワルツといえば、ミュージカル版「ピピン」や「ウィキッド」を生み出したミュージカル界の巨匠。映画界でも『魔法にかけられて』シリーズなどの音楽を手掛け、大活躍している。そのスティーヴン・シュワルツは、映画版『ウィキッド』においてグリンダが歌うミュージカルソング「Popular」に新たな試みを取り入れたかったという。「Los Angels Times」紙に次のように語っている。
「映画のために、新しいことを受け入れようという精神で、私の音楽チームと私はリズムに新しさを取り入れてみようと思った。ヒップホップ風にしてみるのはどうかな、なんてね」。
ところがそれを聞いたアリアナ・グランデは「絶対にダメです。そんなことはしないで。私はグリンダ(そのもの)になりたいわけであって、アリアナ・グランデ演じるグリンダになりたいわけではないんだから」と拒否したという。アリアナ・グランデはオリジナル版に忠実でありたいと主張したのだ。
映画ファンやミュージカルファンは、「彼女が拒否してくれて本当によかった」「アリアナ・グランデ、正しい決断をしてくれてありがとう」「グリンダのあるべき姿を守ってくれた」「アリがグリンダのキャラクターを大切にしているのがよくわかるエピソード」とアリアナ・グランデの決断を支持する声をXに寄せている。
『ウィキッド ふたりの魔女』は現在アメリカで公開中。日本公開は2025年春予定。
(賀来比呂美)