「見〜つめるキャッツアイ!」
おなじみのテーマソングで知られるアニメ『キャッツ・アイ』がよみがえる。
新作『キャッツ・アイ』アニメ化が発表
「'81年〜'84年に『週刊少年ジャンプ』で連載された大人気漫画『キャッツ・アイ』の完全新作でのアニメ化が発表されました。ディズニー公式動画配信サービス『Disney+』で独占配信されます」(漫画誌編集者)
原作漫画の連載当時だった'83年にアニメ化。第1期・第2期にわたって放送され、冒頭のフレーズでよく知られる杏里が歌う第1期の主題歌『CAT'S EYE』はオリコンシングルチャート1位を獲得。キャッツ・アイのアニメを見たことがないという人にも知られるような人気曲となっている。
「'80年代当時はまだアニメはアニメソングを声優さんなどが歌うもので、いわゆる一般のポップスを歌う歌手とは隔たりがあった時代。当初は杏里さんも自身の音楽性とアニメの主題歌を歌うことに戸惑いを感じ、乗り気ではなかったと後に告白しています。杏里さんが歌う『CAT'S EYE』が大ヒットしたことも大きく作用し、アニメの主題歌をポップスの歌手やバンド、アイドルが歌うことは珍しくなくなりました」(アニメ制作会社社員)
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現在はアニメとポップスにそのような隔たりなどなく、むしろ人気アーティストが主題歌を担当することがそのアニメの“売り”のひとつになっている。それはこのたび新作アニメとなるキャッツ・アイでも……。
Adoがカバーする『CAT'S EYE』
「『Disney+』で配信される新作の主題歌は、杏里さんが歌ったアニメ第1期の『CAT'S EYE』をAdoさんがカバー。楽曲の一部はYouTubeにてティザームービーとして公開されています」(前出・漫画誌編集者)
『CAT'S EYE』はこれまでも多くのアーティストがカバーしているが、『キャッツ・アイ』関連の作品でカバーが使われるのはこれが初めて。
《楽曲を歌唱する際、杏里さんをリスペクトさせていただきつつ、80年代の歌唱法と自分の色を混ぜてみました》
Adoは新作アニメ発表時のディズニープラス公式でこのように話している。彼女の存在を広く世に知らしめた楽曲『うっせぇわ』を筆頭に、彼女の歌唱法は“がなる”ようなものが多いが、確かに今回起用された『CAT'S EYE』においてそれは抑えられているように聞こえる。
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しかし、YouTubeで公開された動画を見た、杏里時代を知る“世代”の一部からは辛辣な声も──。
《これじゃない感がすごい》
《曲はオリジナルでアレンジされてないから違和感しかなかった》
《過剰に色気出しましたって感じ》
《無理に色気ぶった声出さなくていいのに》
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《艶っぽく歌えって言われたんかな》
《Adoキャッツアイねちっこかった 演歌とかのほうが合いそうだよねこの人》
《主題歌がAdoばかりになってゲンナリしてる》
「確かにこの曲のAdoさんは普段のがなるような声はあまりなく、キャッツ・アイらしいというべきか普段にはない、よく言えば“夜の女性”的な、悪く言えば場末のスナック的な声色に感じます。ただ、公開されたYouTubeのコメント欄は絶賛の声が相次いでますね」(前出・アニメ制作会社社員)
《セクシー度マシマシ》
《鳥肌がヤバイ!Adoちゃん最高》
《ヤバイ涙が出る Adoちゃんの歌声で最高じゃないか》
《Adoちゃん、曲の雰囲気にマッチしててめちゃくちゃ素敵。最初の「マ」の1音からセクシーで素敵すぎる》(以上、YouTubeのコメント欄より)
若い世代を中心に好評か
「YouTubeのコメントは、文章から見るに、おそらく原作や当時のアニメを知らない若い世代を中心に受けている様子ですね。カバー曲はこういった原曲と比較しての批判が常ですが、『CAT'S EYE』は他のアニメ以上に“杏里”のイメージが非常に強いので、当時を知る人には余計に“これじゃない”という違和感を感じさせるのでしょう。
また、『ONE PIECE』や『SPY×FAMILY』など、このところアニメの主題歌をAdoさんが担当することが多くなっていて、その部分に閉口する人が少なからずいる。
こういった楽曲は当時を知る人は“懐かしい”と微笑ましく見守り、新規は素直に楽しめて、お互いにいいと思いますが、まっぷたつな評価になっていますね」(前出・アニメ制作会社社員)
名曲は歌い手を変え新たな名曲となるか、はたまた“盗まれた”ような形の評価を受けてしまうか──。新作キャッツ・アイは'25年に配信が始まる。