ソシエダ、数少ないチャンスを活かしてベティスに2発勝利…フル出場の久保建英はMVP選出

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2024年12月02日 07:30  サッカーキング

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MVPの久保(左)と追加点を挙げたオヤルサバル(右) [写真]=Getty Images
 ラ・リーガ第15節が12月1日に行われ、レアル・ソシエダとベティスが対戦した。

 今季のレアル・ソシエダは開幕後の7試合でわずか1勝と苦しむなど、なかなか調子が上がってこない。前々節は首位を走るバルセロナ相手に1−0と勝利し、期待を抱かせてインターナショナルマッチウィークに突入したものの、11月21日にターンオーバー布陣で臨んだコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)1回戦のホベ・エスパニョール戦こそ5−0とゴールラッシュを見せたが、前節はアスレティック・ビルバオとの“バスク・ダービー”を0−1で落とした。前節終了時点での成績は5勝3分6敗と負け越している。

 だが、同28日にはヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第5節でアヤックスを2−0で破るなど、復調の兆しが見えないことはない。公式戦2連勝、そしてラ・リーガでは2試合ぶりの白星を狙う今節は、ここまで5勝5分4敗の成績を残し、レアル・ソシエダと勝ち点差「2」で9位につけるベティスを、本拠地『レアレ・アレーナ』に迎える。

 9位と10位の直接対決に向けて、レアル・ソシエダに所属する久保建英はスターティングメンバーに名を連ねた。前記のアヤックス戦では1ゴール1アシストの活躍を見せて、レアル・ソシエダを勝利へ導いており、今節は公式戦2試合連続ゴールにも期待がかかる。

 試合は序盤の13分、レアル・ソシエダへ敵陣左サイドでスローインを獲得すると、アイエン・ムニョスがクイックリスタート。アンデル・バレネチェアとのパス交換から縦に破ると、クロスボールがオウンゴールを呼び込み、レアル・ソシエダが先手を取った。

 1点を先行したレアル・ソシエダは続く27分、敵陣右サイド深い位置でロングボールを引き出した久保が、体を張ってボールを収めると、オヤルサバルとのパス交換から深い位置まで侵入。相手を引き寄せてマイナスへ渡すと、オヤルサバルがロマン・ペローに倒され、OFR(オンフィールドレビュー)の末にレアル・ソシエダがPKを獲得した。キッカーを務めたオヤルサバルは、GKルイ・シルヴァを飛ばしてゴール左下隅に転がし、レアル・ソシエダは2点をリードして前半を終えた。

 後半に入っても、試合の様相は大きく変わらず、試合は膠着状態に。2点を追いかけるベティスは54分、ジオバニ・ロ・チェルソがボックス手前右寄りの位置からカットインして強引に左足を振り抜くも、シュートは大きく枠を外れる。64分にはユスフ・サバリのクロスボールから、ヘスス・ロドリゲスがヘディングシュートを放ったが、GKアレックス・レミロの正面へ。

 両チームチャンスらしいチャンスの数は少ないまま時計の針は進み、後半45分間にスコアが動くことはなくタイムアップ。この結果、レアル・ソシエダは公式戦2連勝、ラ・リーガでは2試合ぶりの白星を飾った。一方、ベティスはこれでラ・リーガ4戦未勝利に。カンファレンスリーグ(ECL)も含めた公式戦では2連敗となっている。

 なお、フル出場した久保建英は、ラ・リーガが選ぶこの試合のMVP(最優秀選手)に選出。2試合連続ゴールとはならなかったが、献身的な守備での貢献も光り、目立たずともチームの勝利に貢献した。

 この後、両チームはミッドウィークにコパ・デル・レイ2回戦が控えている。次節のラ・リーガでは、レアル・ソシエダは8日に敵地でレガネスと、ベティスは7日にホームでバルセロナと、それぞれ対戦予定だ。

【スコア】
レアル・ソシエダ 2−0 ベティス

【得点者】
1−0 14分 ディエゴ・ジョレンテ(OG/レアル・ソシエダ)
2−0 31分 ミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ)

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