「ソマルタ(SOMARTA)」のデザイナー 廣川玉枝が、自身のデザイン活動の全貌をまとめた初の著書となる「皮膚のデザイン」を12月4日に晶文社から発売する。
廣川は、神奈川県出身。服飾専門学校を卒業後、イッセイ ミヤケで経験を積み、2006年にデザイン事務所SOMA DESIGNを設立。同時に自身のブランド「ソマルタ」を立ち上げた。以来、「身体における衣服の可能性」というコンセプトを追求し、無縫製ニット「スキン シリーズ」の研究開発を続けている。
同書は、廣川のデザイン活動の全貌を紐解き、その背景にある深い思考と哲学を探る一冊として制作。人類が生まれながらに纏う「第一の皮膚」をもとに、それに近い存在となる「第二の皮膚」を目指して誕生した代表作「スキン シリーズ」を中心に、衣服だけにとどまらない、椅子や自転車、空間デザイン、地域の祭といった廣川の多岐にわたるデザイン活動と、「皮膚」という概念を基点に境界を超えたデザインの可能性を探る廣川の視点を収めた内容となっている。
また、現在神奈川県の「藤沢市アートスペース」では、同書と連携した展覧会「皮膚のデザイン」を12月22日まで開催している。
■「皮膚のデザイン」著者:廣川玉枝発売日:2024年12月4日定価:2640円 サイズ:四六判並製ページ数:350ページ発売元:晶文社