フィオレンティーナは12月2日、同クラブに所属するU−21イタリア代表MFエドアルド・ボーヴェの容態を報告した。
ボーヴェは12月1日に行われたセリエA第14節インテル戦のスターティングメンバーに名を連ねていたが、試合開始から約16分が経過した頃、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のチェックによって試合が中断していた際、靴ひもを結んで立ち上がったあと、ふらふらと歩いた直後に突如ピッチ上に倒れ込んだ。メディカルスタッフによる応急処置を経て、担架に運ばれると、救急車で病院に緊急搬送。同試合は再開されることなく、中断となっていた。
容態が心配されるなか、フィオレンティーナは2日付で声明を発表。「エドアルド・ボーヴェは静かな夜を過ごした後、今朝目覚め、抜管されたことを発表します」と明かし、意識もハッキリとしていることを伝えた。
ボーヴェの家族は既に同選手と会話を交わしているという。クラブ経営陣、ラファエレ・パッラディーノ監督、チームメイトも、朗報を受けてボーヴェの元へ駆けつけたとのことだ。
一方で、フィオレンティーナはボーヴェが危機的状況に至った原因を究明するため、今後数日のうちにさらなる調査が行われることも明らかにしている。同時に、ボーヴェの治療にあたった医師より、診断と検査が継続中であることも伝えられた。
また、フィオレンティーナは次のような言葉で、ボーヴェの治療にあたった病院と、温かいメッセージを届けたファン・サポーターへ感謝の意を表した。
「フィオレンティーナはこの場をお借りして、カレッジ大学病院と、同病院にて勤務するすべての医師とスタッフに感謝の言葉を述べさせていただきます。また、このデリケートな時期に、クラブ、そしてエドアルドとその家族に大きな安らぎを与えてくれたメッセージやサポートにより、親しみと配慮を示してくれたヴィオラのファン・サポーターと、フットボール・ファミリーのみなさんにも感謝をお伝えします」
なお、ボーヴェ自らの希望により、既にチーム全体とビデオ通話を通して会話の機会が設けられたという。朗報を受けて、4日に控えたコッパ・イタリアのラウンド16・エンポリ戦は開催されることが正式に決まり、チームも今は同試合に向けた準備に戻ったことが明かされた。