運動員のタイムカード破棄か=落選候補の陣営―公選法違反・警視庁

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2024年12月03日 07:31  時事通信社

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時事通信社

警視庁本部=東京都千代田区
 衆院選で運動員に報酬を支払う約束をしたとして、東京26区から無所属で出馬した医師田淵正文容疑者(66)=落選=らが逮捕された事件で、陣営が運動員らの労働時間を管理するために使っていたタイムカードを破棄したとみられることが2日、捜査関係者への取材で分かった。

 警視庁捜査2課は、捜査を察知した田淵容疑者らが証拠隠滅を図った疑いもあるとみて、経緯を詳しく調べる。

 捜査関係者などによると、同課は衆院選の投開票日直後の11月上旬、公選法違反容疑で、事実上の選挙事務所として使われていた田淵容疑者の東京都目黒区の病院を家宅捜索したが、タイムカードは見つからなかった。

 田淵容疑者や選挙スタッフ取りまとめ役の小林繁容疑者(37)は選挙中から警視庁の捜査を警戒しており、本格捜査を前に破棄した可能性があるという。

 関係者によると、陣営は選挙中、田淵容疑者の病院で、証紙貼りや打ち合わせなどを行っていた。運動員らの労働時間を打刻するタイムレコーダーは受付付近に設置され、タイムカードはその脇に保管されていた。

 田淵、小林両容疑者は10月上旬、20〜30代の会社員や大学生ら4人に選挙運動の報酬として時給1500円の支払いを約束したとして、公選法違反容疑で先月30日に逮捕された。同課は運動員4人についても近く、同容疑で書類送検する方針。 

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