柔道を通して個人と権力の関係を問う社会派映画『TATAMI』が2月28日公開。ティザー予告編到着

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2024年12月03日 15:10  CINRA.NET

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Text by CINRA編集部

映画『TATAMI』が2025年2月28日より新宿ピカデリーほか全国で順次公開。ティザー予告編が到着した。

実話をベースにした同作はスポーツ界への政治介入や中東の複雑な情勢、イラン社会における女性への抑圧を背景にアスリートたちの戦いを描いた社会派ドラマ。ジョージアの首都トビリシで開催中の女子世界柔道選手権でイラン代表のレイラ・ホセイニとコーチのマルヤム・ガンバリは順調に勝ち進んでいくが、金メダルを目前に政府から敵対国であるイスラエルとの対戦を避けるため棄権を命じられるというあらすじだ。配給はミモザフィルムズ。

監督は『SKIN 短編』で『第91回アカデミー賞』短編映画賞を受賞し、A24配給の長編版も発表したイスラエル出身のガイ・ナッティヴと、『聖地には蜘蛛が巣を張る』で『第75回カンヌ国際映画祭』女優賞を受賞したザーラ・アミール。『第36回東京国際映画祭』では審査委員特別賞と最優秀女優賞を受賞した。

映画史上初めてイスラエルとイランをルーツに持つ2人が映画で協働したという同作は、すべて秘匿状態で撮影が行なわれ、映画に参加したイラン出身者は全員亡命。イランでは上映不可のままだという。

共同監督を務めたガイ・ナッティヴとザーラ・アミールは「この芸術的で映画的な合作が、盲目的な憎しみや相互破壊の狂乱を超えて、未来を共に築こうとする、アーティストやアスリート、そしてすべての人々への尊敬の印を込めた贈り物となりますように」と声明を発表している。

ティザー予告編はイラン初の金メダルを目指して世界柔道選手権に挑むイラン代表チームの入場シーンからスタート。アリエンヌ・マンディ演じるレイラ・ホセイニ選手の試合風景や、ザーラ・アミール演じるコーチのマルヤム・ガンバリが何者かに追われる場面、鏡に向かって感情を爆発させるレイラの姿が映し出されている。
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