今回は70歳以降、社会保険に加入した場合の年金額についてです。
Q:71歳から再就職しました。社会保険に加入しましたが、このまま働き続けたら年金は上がるのでしょうか?
「71歳から再就職しました。社会保険に加入することを会社から言われ了承しました。私は今現在、国民保険の年金受給者です。1カ月7万円くらいもらっています。このまま働き続けたら年金は上がるのでしょうか? 金額は増えるのでしょうか?」(マミちゃん)A:70歳以降は、社会保険に加入する場合、健康保険のみの加入となります。厚生年金には加入できませんので、年金が増えることはありません
社会保険には健康保険と厚生年金がありますが、70歳以降は、社会保険に加入する場合、健康保険のみの加入となります。厚生年金に加入できる期間は、70歳になるまでです。会社に勤めていても、70歳になれば、厚生年金に加入する資格を失います。ただし、老齢年金の受給資格がない人は、70歳を過ぎても会社勤務する場合、老齢年金が受け取れる加入期間を満たすまで任意に厚生年金保険に加入することができます。相談者「マミちゃん」さんは、71歳でご勤務し、社会保険に加入されるとのことですが、厚生年金ではなく健康保険にのみ加入することになります。厚生年金には加入できませんので、年金が増えることはありません。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
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