東宝は12月4日、映画「名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)」を公開すると発表した。公式Webサイトや、原作者・青山剛昌さんの描き下ろしティーザービジュアルも併せて公開となり、ネット上では大きな話題を集めている。そんなティーザービジュアルの中には、巨大なパラボラアンテナも描かれている。これは一体何なのか。
公式Webサイトによると、今回の映画の舞台は長野県の雪山という。4日時点では、どのようなストーリーになるかはまだ明かされていないが、今作では、おなじみ「毛利小五郎」の他に、長野県警に所属する3人のキャラクター「大和敢助」「諸伏高明」「上原由衣」もティーザービジュアルに描かれている。どうやら、これらの登場人物たちが活躍するようだ。
コナン映画では、現実に存在する地域を舞台したり、モチーフしたりにすることも多い。2024年に公開した映画「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」では北海道・函館市の五稜郭が舞台となった。つまり、隻眼の残像でも“長野県の雪山にあるパラボラアンテナ”が舞台となる可能性が高いわけだ。
これについて、複数のXユーザーから「野辺山宇宙電波観測所のパラボラアンテナではないか」という意見が上がっているようだ。
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●「45m電波望遠鏡」がモチーフ? その安否を憂う声も……
野辺山宇宙電波観測所は、国立天文台野辺山が保有する観測所だ。長野県南佐久郡南牧村野辺山にあり、国内外から多くの研究者が訪れて電波天文学の研究や装置の開発・改良などを行っているという。野辺山は標高1350mの山で、水蒸気量も少なく平たんな地形。寒冷地であるが雪が少ないため、電波観測には最適な場所だとしている。
主な観測装置は「45m電波望遠鏡」と「太陽電波強度偏波計」の2つだ。前者はその名の通り、直径45mの巨大なアンテナを持つ装置で、ミリ波を観測できる電波望遠鏡。これは世界最大級の大きさであり、天体からのかすかな電波も補足できるとしている。
太陽電波強度偏波計は、太陽から来る電波の強さと偏波を測定することで、太陽活動の状況を調べる観測装置。野辺山宇宙電波観測所では、8台のアンテナを使い、7つの周波数を同時に観測しているという。
このうち、45m電波望遠鏡がティーザービジュアルに出てくるパラボラアンテナとよく似ている。舞台が長野県の雪山であるということも踏まえ、この装置をモチーフにしているのではと予想するファンが多いようだ。実際、野辺山宇宙電波観測所のアンテナを作っているという三菱電機の公式アカウント(@ME_JP_official)もX上で反応している。
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コナン映画といえば、犯人たちが爆弾を多用する傾向が高く、今までさまざまな舞台が爆破されてきた。このことから、三菱電機の公式Xは「あ、あの、野辺山宇宙観測所のアンテナは当社製なのですが… これってまさか… え、これどうなっちゃうの?」と火や爆破の絵文字付きで、アンテナの安否を憂いているようだ。また他のユーザーからも、45m電波望遠鏡(と思われるもの)が映画でどのような運命をたどるか、心配する声が上がっているようだ。
果たして、今回の映画の舞台はどこなのか。パラボラアンテナは爆破されず、無事のままなのか。隻眼の残像は、25年4月18日に全国東宝系で公開予定だ。
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