『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』のティザービジュアルと第1弾予告編が公開された。
モノノ怪・唐傘との壮絶な戦いから程なくして、再び大奥に現れた薬売り。その大奥内では、先の事件の余波で変化が生じていた。
総取締役だった歌山の後任となった名家の出身・大友ボタンは、規律と均衡を重んじて厳格な差配を振るう。その結果、天子の寵愛を一身に受ける叩き上げの御中臈・フキとの間に亀裂が生じ、両者の溝は深まるばかり。天子の正室である御台所の幸子が産んだ赤子の後見人選定が進む中、フキに訪れる状況を一変させる大きな事態。そして、ボタンの父親である大友への忖度のため追い立てられた男たちの策謀がフキへと迫る。
錯綜する思惑、やがて暴走する“火消し”の策略。時を同じくして、突如として人が燃え上がり、消し炭と化す人体発火事件が連続して発生。モノノ怪の仕業とにらんだ薬売りは事態を収めようとするが、群れで行動し、神出鬼没の怪異に手を焼く。薬売りはモノノ怪を斬るため三様【形・真・理】を突き止めるべく大奥に巣食う闇へと足を踏み入れていく――。
2006年に放送された「怪〜ayakashi〜」の一編「化猫」から派生し、翌年にTVアニメシリーズとして放送されて以降、根強く愛され続けている「モノノ怪」。謎の男・薬売りが、人の情念や怨念が取り憑いたモノノ怪によって引き起こされる怪異を鎮めるため、諸国を巡ていく。
初のアニメーション映画『劇場版モノノ怪 唐傘』の続編となる今作では、物語がさらなる発展と深化を遂げる。世を統べる天子のお世継ぎを巡り大奥内でうごめき出す家柄同士の謀略と衝突に焦点を当て、翻弄される女たち、その心に渦巻く葛藤や苦悩を一歩踏み込んで描写。業火のごとく燃え上がる情念はやがて異形の存在・モノノ怪を産み落とす。大奥が再び危機に見舞われるなか、“退魔の剣”を携えて薬売りが推参、新たな闘いが始まる。
ティザービジュアルは、今作のモノノ怪として登場する火鼠と対峙し、華麗に舞うように御札を展開する薬売りの姿が。
映像では、大奥の警備を司る広敷番・坂下の「モノノ怪は先月おぬしが祓ったのだろう」という問いに、「ええ、ひとつは」と不穏な答えをする薬売り。その言葉通り、火鼠が大奥を新たな混乱に陥れる。また、天子のお世継ぎを巡る老中たちの思惑、その思惑に巻き込まれる娘同士の対立も見て取れる。
また本作のメインキャラクターが、第一章にも登場した女中「大友ボタン」と「時田フキ」であることが明らかに。老中大友の娘で、歌山の後を継ぎ大奥の最高職位である御年寄となった大友ボタン役は戸松遥、町人出身ながらも天子様に見初められて御中臈となり、寵愛を一身に受ける時田フキ役は日笠陽子が引き続き務める。
そして新キャストとして、フキと三郎丸の父・時田良路をチョー、幕府の利権を取り仕切るボタンの父・老中大友を堀内賢雄が演じる。
薬売り役の神谷浩史は「第一章では大奥で働く女性たちの心得が唐傘を呼び寄せましたが、果たして第二章では大奥の何が、そして誰が火鼠を招くのか…?薬売りの新たな活躍を楽しみにお待ちください!」と呼びかける。
戸松は「掟やルールを大切にする真っ直ぐな性格なので正論を貫く姿は演じていて憧れる部分がたくさんありました」とキャラクターについて語り、日笠も「フキはものすごく人間臭いです。命すらも道具にしてしまう大奥で、人って何だろうという問いに答えていけるのか。優越感も嫉妬も情も全部煮詰めたような世界で生きる彼女の強さと弱さを、揺れ動く小波のように演じられたらと思っています」とコメント。
梶裕貴(時田三郎丸役)は「今回も人間ドラマとしての魅力が、これでもかと凝縮されている一本になっているかと思います」と説明し、チョーは「時田良路役、たんたんと演らせていただいたつもりなんですが、大丈夫だったかなぁ。周りが個性豊か過ぎてちょっと心配…。ダメ出し下さい」と話す。
堀内は「それぞれの情念が絡みあいとても奥深い作品でした。皆様ぜひお楽しみください。きっと心に残ること、間違いありません」と力強く語っている。
なお、現在第2弾ムビチケカード型前売り券(特典付き)が販売中。第一章となる『劇場版モノノ怪 唐傘』は「Netflix」にて配信中だ。
『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』は2025年3月14日(金)より全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)