パリ・サンジェルマン(PSG)のナセル・アル・ケライフィ会長が、リヴァプールに所属するエジプト代表FWモハメド・サラー獲得の噂を否定した。3日、ドイツメディア『スカイ』が同会長のコメントを伝えている。
現在32歳のサラーは、母国エジプトのアラブ・コントラクターズでプロキャリアをスタート。バーゼルでのプレーを経て、2014年にチェルシーへと加入した。しかし、プレミアリーグ初挑戦時には満足な出場機会を与えられず、その後はフィオレンティーナとローマでプレー。2017年から所属するリヴァプールでは在籍1年目からチームのエースとして活躍し、プレミアリーグ最優秀選手賞や3度のリーグ得点王に輝くなど世界的なストライカーへと成長した。今シーズンもここまで公式戦20試合出場13ゴール11アシストを記録している。
ベテランの域に入りながら未だ衰え知らずなパフォーマンスを披露するサラー。今季でリヴァプール在籍8年目に突入した同選手は、クラブとの現行契約がシーズン終了後に満了を迎える。しかし、現段階で契約延長には至っておらず、サラー自身も「もうすぐ12月になるが、まだクラブに残るオファーは受け取っていない」と告白していた。
去就に大きな注目が集まる32歳のストライカーだが、今月1日にフランス紙『レキップ』や大手メディア『ESPN』がPSG加入の可能性を指摘。“フランスの絶対王者”は以前からウイング(WG)の補強を目指しており、来夏の移籍市場に向けて今季で契約が満了となるサラーの動向を注視していると報じた。
そんななか、ケライフィ会長がサラー獲得の噂について言及。「それは真実ではない。彼は素晴らしく印象的な選手だが、正直なところ私たちは彼の獲得を検討したことはない」と報道を否定し、「どのクラブも彼の獲得を望んでいることは知っているが、我々に関するこの噂は単純に真実ではない」と述べている。