昨年10月8日に74歳で死去したシンガー・ソングライターで「アリス」のリーダー・谷村新司さん。谷村さんの誕生日にあたる11日、初期ソロ・アルバム10作品が最新リマスタリングで復刻、さらにアリスのライブ盤7作品がデジタル配信を開始した。
【写真】復刻される谷村さんのソロアルバムジャケットの一覧 谷村さんは、1972年のデビューから数々の名曲を世に送り出した。2022年にはアリスが活動50周年を迎え、“ALICE SDGs”をコンセプトに、10年続ける努力目標『ALICE 10 YEARS 2023 〜PAGE 1〜』を計画。デビューから活動停止に至るまでのアルバム『ALICE I』〜『ALICE X』を、10年かけてファンと一緒に検証していくツアーにしようと準備が進んでいた。しかしその夢はかなわず、2022年11月に行われた有明アリーナでの『ALICE GREAT 50』がアリス3人での最後のステージとなった。
その後、谷村さんの一周忌にあたる今年10月、堀内孝雄と矢沢透による追悼コンサートが行われ、映像と音声で谷村さんの存在をシンクロさせた演出が話題を呼んだ。
そして、追悼特別企画第3弾として、最新リマスタリングが施された谷村さんのソロ初期のアルバム10作品がリリースされた。「昴 -すばる-」や「海を渡る蝶」が含まれ、新たにボーナストラックも収録。2025年2月12日にはソロアルバム2025年2月12日にはソロ・アルバム6作品の復刻も発表されている。3月以降も復刻盤のリリースが続く予定。
さらに、11日にはアリスのライブ盤7作のデジタル配信もスタートし、谷村さん初の詩集『谷村新司詩集 −夢のその先−』(扶桑社)も刊行された。詩集には、「冬の稲妻」「いい日旅立ち」「昴」などの代表曲から遺作まで、谷村さんの人生を彩った詩篇61篇が収録されている。詩集には36ページにわたる年表や、兄弟のような関係にあったさだまさしによる特別メッセージも掲載されている。