石破茂首相は11日の衆院予算委員会で、政治資金規正法再改正の自民党案に盛り込まれた「公開方法工夫支出」について、目的と金額は公開対象になるとの認識を示した。「(政治資金収支報告書に)書かなければいけないことになっている」と述べた。
同党案は、外交上の秘密などを理由に、同支出の非公開を認めている。この範囲について、首相は「相手方の氏名、住所と日付だけだ」と説明した。日本維新の会の三木圭恵氏への答弁。
首相は、ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)メンバーと面会する意向を表明。「核兵器の悲惨さを世界に広め、平和への思いを伝えてもらうことは、感謝以外の何物でもない」とたたえた。公明党の岡本三成政調会長への答弁。
北朝鮮による日本人拉致問題の解決を目指し、東京と平壌に連絡事務所を設置する持論については「家族会から強い異論があることはよく承知している」と述べるにとどめた。
金正恩朝鮮労働党総書記との会談に関し、「トップ同士でないと動かないこともある」と意欲を示す一方、実現には水面下の交渉が必要とも訴えた。維新の阿部司氏への答弁。