チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第6節が11日に行われ、ドルトムント(ドイツ)とバルセロナ(スペイン)が対戦した。
両チームともに今大会好調でリーグフェーズ上位に入っており、ここまで4勝1敗の勝ち点12で並んでいる。ただ、国内ではやや苦戦を強いられ、ホームのドルトムントはブンデスリーガで直近2試合連続で引き分け(バイエルンとボルシアMG)。アウェイのバルセロナもラ・リーガ直近5試合で1勝2分2敗という状況で今節に臨んだ。
前半は立ち上がりから白熱した攻防が繰り広げられた。バルセロナは14分、右サイドからラミン・ヤマルがアウトで絶妙なパスを送ると、ラフィーニャがダイレクトでシュート。一方、ドルトムントも17分にジュリアン・デュランビルの突破からマルセル・ザビッツァーがシュート。どちらも決定機だったが、枠を捉えることはできなかった。
その後も一進一退の攻防が続き、両チームともにゴール前でのチャンスを創出。42分にはドルトムントのセール・ギラシがペナルティエリア内でイニゴ・マルティネスに倒されるが、ノーファウルの判定となり、互いに得点を奪うことはできなかった。前半はスコアレスで折り返す。
後半に入り、先にチャンスを作ったのはドルトムント。50分にジェイミー・バイノー・ギッテンスのパスからギラシがゴールネットを揺らす。しかし、その前のプレーでオフサイドがあり、得点は認められなかった。
すると、53分にバルセロナが均衡を破る。ダニ・オルモのスルーパスからラフィーニャが最終ラインの背後を抜け出すと、二つ持ち出して左足でシュート。これが見事にゴール右に決まり、バルセロナが先制に成功した。
しかし、ドルトムントは失点からわずか5分後、ペナルティエリア内でギラシがパウ・クバルシに倒されてPKを獲得。60分、このPKをギラシが自らゴール左に決めて、すぐさま同点に追いついた。
同点に追いつかれたバルセロナは、71分にフェラン・トーレスとフェルミン・ロペスを投入。すると、交代選手が結果を残す。75分、ジュール・クンデが右サイド深い位置まで侵入してマイナスのクロスを送ると、フェルミン・ロペスがダイレクトボレー。シュートにGKグレゴール・コベルが反応するも、こぼれ球をフェラン・トーレスが詰めて、ゴールネットを揺らした。バルセロナが勝ち越しに成功する。
再びリードを許したドルトムントだが、すぐさま同点に追いつく。79分、ヤン・コウトのスルーパスにパスカル・グロスが反応。GKが前に出てきたところを冷静に横にパスし、最後はギラシが無人のゴールへと流し込んだ。
またも追いつかれたバルセロナだが、85分に電光石火のカウンターを発動。ドルトムントのコーナーキックを跳ね返し、ペドリがボールを奪うとヤマルに展開。ヤマルのスルーパスで抜け出したフェラン・トーレスが右足を振り抜き、ゴール左隅に決めた。バルセロナが再びリードを奪う。
終盤はドルトムントが猛攻を仕掛けたが、バルセロナが耐えて、試合はこのまま2−3で終了。後半の撃ち合いを制したバルセロナが勝ち点15に伸ばして2位となった。敗れたドルトムントはプレーオフ圏内の9位に順位を落とした。
【スコア】
ドルトムント 2−3 バルセロナ
【得点者】
0−1 52分 ラフィーニャ(バルセロナ)
1−1 60分 セール・ギラシ(PK/ドルトムント)
1−2 75分 フェラン・トーレス(バルセロナ)
2−2 78分 セール・ギラシ(ドルトムント)
2−3 85分 フェラン・トーレス(バルセロナ)