KLMオランダ航空、タクシーボットで滑走路へ機体牽引　CO2や騒音低減

KLMオランダ航空は、タクシーボットにより滑走路まで牽引し、離陸する初の旅客飛行を実施した。

12月10日にボーイング737型機を使い、アムステルダム・スキポール空港で実施した。今後数年間で使用規模を拡大し、当初はナローボディ機に焦点を当て、エアバスA321neoやエンブラエル機も対象とする。一方で、インフラなどに抜本的な変更を加えるほか、パイロットによる操作の訓練なども必要になるという。

タクシーボットはトーイングカーとよく似た形状で、機体の地上走行中はパイロットによって制御され、トラクターの運転手は制御を行わない。滑走路では連結を解除し、機体のエンジンを始動することで、温室効果ガスの発生などを低減できる。電気と化石燃料により稼働し、将来的には完全に電動とする目標を掲げている。

スキポール空港とKLMオランダ航空、LVNL、トランサヴィア航空、TUI、スイスポート、イージージェット、メンジーズ、VIGGO、dnata、KLMグラウンドサービスによるコラボレーションによって実現した。