プレミアリーグ第16節が15日に行われ、ブライトンとクリスタル・パレスが対戦した。
今夏にファビアン・ヒュルツェラー監督を招へいしたブライトンは、今シーズン開幕からここまで6勝6分3敗を記録。勝ち点「24」を積み上げながら暫定7位につけているものの、直近の公式戦3試合未勝利で今節を迎えた。対するは、2勝7分6敗の暫定17位クリスタル・パレス。前日にはイプスウィッチがウルヴァーハンプトンに勝利しており、降格圏が1ポイント差に迫るなかで今回の一戦へ臨む。なお、ブライトンに所属するMF三笘薫は左のアタッカーとして先発出場。クリスタル・パレスに所属するMF鎌田大地はベンチスタートとなった。
このゲーム最初の決定機は三笘に訪れる。開始早々の3分にブライトンが左サイドでスローインを獲得。素早いリスタートを選択し、ジョアン・ペドロが前線でボールを収める。巧みなタッチでマーカー2人を引きつけつつ、すれ違う形で抜け出した三笘へと浮き球のパスを供給。ボックス左で左足を振り抜くが、ミートしたダイレクトボレーはGKディーン・ヘンダーソンに防がれた。
そんななか、27分にクリスタル・パレスがスコアを動かす。エベレチ・エゼのクロスをきっかけに右サイドでコーナーキックを得ると、キッカーを務めたウィル・ヒューズが左足でクロスを供給。インスイングのボールはニアに飛び、ゴール手前で混戦が生まれる。最後はこぼれ球をトレヴォ・チャロバーが倒れながら押し込み、クリスタル・パレスが先制に成功した。
さらに直後の33分、攻勢を強めるアウェイチームが追加点を奪う。ハーフライン付近でのフリーキックから、マクサンス・ラクロワが左サイド深くに大きなフィードを蹴り込む。ブライトンのタリク・ランプティがクリアを狙ったものの、落下点を見誤ったことによりボールへ触れず転倒。フリーな状況でタイリック・ミッチェルへとわたる。左足で送ったクロスはGKの頭上を通過しながらファーサイドへ。飛び込んできたイスマイラ・サールが頭で豪快にネットを揺らし、貴重な2点目をマークした。
ヒュルツェラー監督はハーフタイムに交代を実施。ランプティに代えてフリオ・エンシソを投入し、システムも3バックに変更しながら反撃を試みる。三笘はポジションを左のウイングバックに配置転換。後半立ち上がりから積極的な仕掛けや味方とのパス交換でチャンスを演出する。
攻め続けるブライトンは、57分にエンシソが決定機を創出。J・ペドロがボールを失うが、すぐさまプレスをかけてペルビス・エストゥピニャンがインターセプト。細かくパスを繋ぎながらエンシソが味方とのワンツーで中央を突破する。ドリブルでバイタルエリアに侵入し、相手をかわしながら右足を一閃。コントロールされたシュートは枠を捉えたが、GKディーン・ヘンダーソンが抜群の反応で掻き出した。
60分にはクリスタル・パレスが2枚替え。鎌田がピッチへと送られ、2シャドーの左に置かれた。67分にはサールのラストパスからダニエル・ムニョスがネットを揺らすが、直前にサールのファウルが認められたことで得点は取り消しとなった。
後半は劣勢となっていたクリスタル・パレス。それでも82分に勝利を近づける3点目を獲得。味方GKのパントキックから相手のクリアをヒューズが跳ね返し、最前線でエディ・エンケティアがマーカーに競り勝つ。セカンドボールをサールが回収し、スピードを生かしながらマクサンス・ラクロワを振り切ると、冷静にゴールへと流し込んでリードを広げた。
一方のブライトンも、87分にコーナーキックの流れでオウンゴールを誘発。1点を返したものの、試合は1−3で終了してクリスタル・パレスが勝利した。次節は21日に行われ、ブライトンはアウェイでウェストハムと対戦。クリスタル・パレスはホームでアーセナルと対戦する。
【スコア】
ブライトン 1−3 クリスタル・パレス
【得点者】
0−1 27分 トレヴォ・チャロバー(クリスタル・パレス)
0−2 33分 イスマイラ・サール(クリスタル・パレス)
0−3 82分 イスマイラ・サール(クリスタル・パレス)
1−3 87分 オウンゴール(ブライトン)