ブンデスリーガ第14節が15日に行われ、ドルトムントとホッフェンハイムが対戦した。
ドルトムントは前節終了時点で6勝3分4敗の勝ち点「21」獲得にとどまっており、現在9位に沈んでいる。ブンデスリーガでは2戦連続ドローとなっているほか、11日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)でもバルセロナに2−3で敗れたなか、今節は公式戦ホーム連戦で白星を狙う。対戦相手はここまで3勝4分6敗の勝ち点「13」で14位に甘んじているホッフェンハイムだ。
両チームともにミッドウィークに欧州のコンペティションを戦っており、過密日程のなかでキックオフを迎えた一戦は、6分にドルトムントが最初のチャンスを作り出す。敵陣でボールを奪ったジョバンニ・レイナが、セール・ギラシとのパス交換からボックス左にボールを預け、走り込んだジェイミー・バイノー・ギテンスが左足で折り返すも、ここはギラシに届く前に処理される。
立ち上がりはホッフェンハイムがより多くのシュート本数を記録し、ドルトムントとしては攻めあぐねる時間が続く。16分には1本のロングボールで左サイドを抜け出したアンドレイ・クラマリッチが自らフィニッシュまで持ち込むも、ここはサイドネットに嫌われる。
時間の経過とともに敵陣でプレーする時間を増やしたドルトムントは22分、敵陣左サイドでフリーキックを獲得すると、パスカル・グロスがライナー性のボールを送ったが、ゴールに届く直前でクリアされる。30分にはボックス右に侵入したマクシミリアン・バイアーからの折り返しを受けたギラシが倒され、主審はペナルティスポットを指差したが、OFR(オンフィールドレビュー)を経てPKは取り消しとなる。
結局、前半の45分間にスコアが動くことはなく、0−0で後半へ折り返す。すると、後半キックオフ直後のプレーで試合が動いた。ドルトムントは敵陣左サイドでパスを引き出したラミ・ベンセバイニが大外へ預けると、バイノー・ギテンスが右足でクロスボールを送る。これは跳ね返されたものの、こぼれ球を拾ったレイナが右足で強烈な一撃を突き刺し、ドルトムントが先手を取った。
1点をリードしたドルトムントは、負傷から戻ってきたばかりのカリム・アデイェミが後半頭からピッチに立ち、攻撃にスピードと迫力をもたらしたものの、勝利を手繰り寄せる追加点は生まれない。それでも、ホッフェンハイムに対して決定的な隙を見せることはなく、試合はこのまま1−0のまま後半アディショナルタイムへ突入。
だが、試合はこのままでは終わらなかった。ホッフェンハイムは敵陣右サイドでのスローインから、ヴァランタン・ジャンドレイがロングスローを放り込む。ボックス内で混戦が生まれると、ファーサイドへ流れたボールをヤコブ・ブルーン・ラーセンが押し込んだ。ドルトムントのアカデミーで育ったアタッカーが古巣戦でゴールを決め、同点に追い付いた。
試合はこのままタイムアップ。この結果、ドルトムントは土壇場で追いつかれる形となり、本拠地『ジグナル・イドゥナ・パルク』で勝利を逃した。これで公式戦4試合未勝利となっている。一方のホッフェンハイムも、後半ATの得点で勝ち点を拾ったものの、3試合連続ドロー、公式戦6試合未勝利と白星から遠ざかっている。
次節、ドルトムントは22日に敵地でヴォルフスブルクと、ホッフェンハイムは21日にホームで板倉滉が所属するボルシアMGと、それぞれ対戦する。
【スコア】
ドルトムント 1−1 ホッフェンハイム
【得点者】
1−0 46分 ジョバンニ・レイナ(ドルトムント)
1−1 90+1分 ヤコブ・ブルーン・ラーセン(ホッフェンハイム)