16日、俳優の奥田瑛二さんが『第49回報知映画賞』で助演男優賞を受賞しました。表彰式には、娘役を演じた俳優の杏さんがサプライズで登場し、奥田さんとハグをする場面もありました。
【写真を見る】【奥田瑛二】娘役・杏がサプライズ登場でハグ「渡辺謙の娘と共演するのは娘と共演するより緊張するって思った」
奥田さんは、映画「かくしごと」の演技で助演男優賞を受賞。同作は、一つの<嘘>をきっかけに、それぞれの<かくしごと>が明らかになっていく、心揺さぶるヒューマン・ミステリー。奥田さんは、杏さん演じる千紗子と長年確執があり、認知症を患っている孝蔵を演じました。
授賞式には、奥田さんの娘役を演じた杏さんがサプライズで登場。奥田さんは杏さんの登場に驚きながらも、笑顔で杏さんとハグをしました。
杏さんは、”家族役、親子を演じるということは、その場限りのはずなのに何故かその後ももずっと特別な思いがあって、お姿をお見掛けしたら今どうしているのかなって思うんですけど、現場ではほとんど話せなくて、カメラが回っていない時でも画面の中のお父さんの姿のままでいらっしゃったので、ちゃんとお話ができたのは映画が完成してから、本当の奥田さんに会えた気がしました。今回この賞を受賞されて、本当に自分のことのように嬉しく思います。本当におめでとうございます”と祝福の言葉を送りました。
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杏さんから言葉をもらった奥田さんは、”びっくりしたよ!フランスからですよ。感無量で何も言えない。賞と彼女(の登場)とダブル受賞した気持ち”と本当に嬉しそうに話しました。杏さんの父である渡辺謙さんと親交のある奥田さんは、”渡辺謙の娘と共演するというのは、自分の家の安藤サクラと共演するよりも緊張するなって思った”と共演が決まった感想を率直に明かしました。
そして、”俳優はどの作品でもなまじの気持ちで出演するわけではないけど、「かくしごと」では娘が杏ちゃんということで本当に覚悟を持って臨んだ作品でした”と、作品への想いを吐露。本作で奥田さんが演じたのは認知症を患った役。奥田さんは、”初日から気も使わず、口も利かず、「あぁ」「おぉ」って言って現場にいました。その環境を整えてくれたプロデューサー、監督にお礼が言いたい。みんなが無言の中で見守ってくれたのがこの作品に繋がったと思っております”と、感謝を伝えました。
奥田さんは過去、新人賞にノミネートされたこともあると話し、”それ以来、報知新聞に賞の縁は、娘の安藤サクラと安藤桃子はもらっているけど、僕は縁がなかった。これは自慢話じゃないけど、報知映画賞以外は全部持っています。足りなかったのはこれだけです”と笑わせながら、”娘(杏さん)が応援に駆けつけてくれて、泣くのをこらえるのが精一杯でした。一番最近で嬉しい。この前も、「杏ちゃんの父親は渡辺謙だけではなく俺でもある」と伝えたこともあるけど、本当にありがとう”と、改めて杏さんに感謝を伝えました。
最後に奥田さんは、”この年になって俳優の仕事を頂けるとは思ってなくて、でも嬉しいです。後は、娘と義理の息子の(柄本)佑たちがこういうものを受け継ぐんだろうと思って、諦めきれないけど諦めてしまっていたので、本当に賞を頂けたことは嬉しく思います”と語りました。
【担当:芸能情報ステーション】
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