歌舞伎俳優の尾上右近とTravis Japanの松田元太が16日、都内で行われた超実写プレミアム吹替版『ライオン・キング:ムファサ』ミュージカルプレミアに登壇した。今作の吹替版声優を務めた渡辺謙、MARIA-E、吉原光夫、和音美桜、亜生(ミキ)も参加するなか、劇中歌「君みたいな兄弟」を披露したほか、キャストによって、さらに2曲もパフォーマンスされた。
【写真】全員大爆笑!渡辺謙に捕らえられて登場した松田元太 前作『ライオン・キング』(2019)で、息子シンバを命がけで守った父ムファサ王と、彼の命を奪った“ヴィラン”スカー(タカ)。彼らの若き日を描く今作では、ふたりの知られざる“兄弟の絆”が明かされる。
ムファサ役の尾上とタカ役の松田という“兄弟”のほかにも父・マセゴ役の吉原光夫、母・アフィア役の和音美桜による「遥かなミレーレ」、尾上とサラビ役のMARIA-Eによる「聞かせて」も熱唱。吉原と和音は“リアル夫婦”ということで息のあった美しい歌声を響かせた。
さらに後からキロス役の渡辺謙、、ティモン役の亜生(ミキ)も参加。リン=マニュエル・ミランダが手掛けた楽曲の魅力について渡辺は「全部ややこしいんです。さっきの歌だってなんでこんなに転調するんだって。よくやったなと思います」と苦笑した。
亜生が「今作はオリジナルということでそこもさることながら兄弟のすばらしさと…(自身が演じる)ティモンとプンヴァが絶妙なところにでてきます。いる・いないで本当に変わる!」とアピールすれば渡辺は「はいはい」とあしらって笑いを誘う。
松田は「タカはいろんな思いをいろんなタイミングで抱くライオン。世界中の誰よりも今はタカ・スカーを愛していますし、いろんなキャラクターの動物たちをじっくしみてほしい。もう1回観たいんですよ…!観れるんですか?」とお願いし始め、亜生から空いた座席を差されると渡辺が「気もそぞろになっちゃうから」とけん制される場面も。
尾上は「運命によってみんな使命が与えられていて、まっとうすることが大事。みなさんがムファサに影響をひとつずつ及ぼしている。その連鎖でムファサというライオンが王になっていく姿を観ていただきたい。兄弟の絆でいうとお互い影響を与え続け、寄り添い続ける。その大切さ。寄り添うことの重要さをきっと感じていただけると思うんです。日常でも寄り添う、支え合うことの大切さを大事にしようと思ってもらえる映画だと思います」と胸を張った。